台湾/台湾の観光

台湾の温泉

台湾は日本と同じように温泉があり、その数は100か所を超えています。泉質も様々で、台北からMRT(地下鉄)や路線バスで行けるところもあります。豊かな自然に囲まれた温泉地で、のんびりお湯につかりましょう。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

台湾の温泉に行こう!

 烏来の温泉街には週末ともなると現地の人で賑わいます

烏来の温泉街には週末ともなると現地の人で賑わいます

環太平洋火山帯に位置する台湾では、各地に100ヵ所を超える温泉が湧き出ています。その泉質は様々なので、誰でも自分好みの温泉が見つけられるはず。台北からMRT(地下鉄)路線バスで行けるところもあるので、夕方からちょっとひと風呂あびる、なんてことも可能です。

昔むかし、台湾の人々にとって温泉は「汚い水」でしかありませんでした。その熱いお湯でお風呂を作ることを提案したのは、日本統治時代にやってきた日本人。北投温泉を高級な湯治場として開発したことをきっかけに、台湾では温泉文化が広まっていったのです。

台湾の温泉は、混浴は水着着用のほか、バスキャップ着用、お湯に入る直前に足にかけ湯をするなど、温泉ごとに決まりがあります。お湯に入ったらあまり動かないのが暗黙のマナーなので、お子さんなどは気をつけて。ファミリーやカップルで入れる個室風呂がある温泉もあります。

台湾の主な温泉地

■陽明山温泉
台湾北部の大屯火山群に位置する陽明山国家公園は一大温泉地で、様々な温泉があります。春は桜が咲くことで有名。

場所:台北市陽明山国家公園
アクセス:台北市内からタクシーで約30分(300台湾元前後)、またはMRT石牌駅からタクシーで約15分
泉質:酸性硫黄泉、弱アルカリ性硫黄泉ほか

■烏来温泉
台北郊外にある烏来には先住民タイヤル族の集落があり、タイヤル族の郷土料理が味わえます。夏は川遊びをする人で賑わいます。

場所:台北県烏来郷
アクセス:MRT新店駅からバスで40分
泉質:炭酸水素化ナトリウム泉

烏来温泉のグルメなど詳しい情報は>>>台北・台北近郊

■北投温泉
昔の湯治場をそのまま残した新北投温泉博物館

昔の湯治場をそのまま残した新北投温泉博物館

台北からMRT(地下鉄)で行ける北投温泉には、世界で日本の玉川温泉とチリ、そして北投温泉の3ヶ所しかない貴重なラジウム温泉があります。北投温泉は酸性硫黄泉で殺菌力が強いため、肌がつるつるに。2010年秋冬には日本でも有名な加賀屋の支店、台湾加賀屋がオープンします。

場所:台北市北投区
アクセス:MRT淡水線北投駅で新北投線に乗り換え、新北投駅下車
泉質:炭酸硫黄泉

新北投温泉博物館など詳しい観光情報は>>>台北・台北近郊

 

■知本温泉
台東県にある知本温泉は美人湯といわれる重曹泉。日本三大美人の湯の1つである和歌山の龍神温泉もこの泉質です。関節、胃腸の疾患治療に効果があります。

場所:台東県卑南郷
アクセス:台鐡で南迴線の鉄道に乗車し知本駅で下車。鼎東客運バスに乗り、終点の知本森林遊楽区バス停下車
泉質:炭酸水素化ナトリウム泉

■礁渓温泉

礁渓温泉は台湾では珍しい平地に湧き出た炭酸水素化ナトリウム泉です。

場所:宜蘭県礁渓郷
アクセス:台鐡東部幹線北回り線で礁渓駅下車。または台北西站A棟(台北西ターミナルA棟)より国光客運バス宜蘭・羅東行きで礁渓下車
泉質:弱アルカリ性炭酸水素化ナトリウム泉

■緑島温泉
海辺にある緑島朝日温泉©中華民国観光局/潘建宏撮影

海辺にある緑島朝日温泉©中華民国観光局/潘建宏撮影

緑島は台東市の東33キロの海上に浮かぶ島。その緑島にある朝日温泉は、イタリアのシシリー島、九州の指宿海底温泉と並ぶ世界三大海底温泉の一つで、海岸の岩礁から湧き出ています。

場所:台東県緑島郷
アクセス:台東空港から飛行機、または台東富岡港からフェリー
泉質:硫黄泉
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます