栄養管理

カラダの健康を握る?プロ・プレバイオティクス(2ページ目)

プロバイオティクスにプレバイオティクス……。カタカナばかり並んでいて分かりにくいですよね。名前は似ているのに、その正体は全く別です。これらの違いや役割、多く含まれる食べ物を説明します。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

プロバイオティクスとプレバイオティクスはどうやって摂取する?

プロバイオティクスは、発酵食品などに含まれます。よく耳にするのは、これらに含まれる納豆菌・ビフィズス菌・ラクトバチルス・乳酸菌などの微生物です。

■プロバイオティクスを多く含むもの
  • ヨーグルト
  • キムチ
  • 納豆
  • 味噌
  • ザラークラフト
  • ぬか漬け
    など

一方、プレバイオティクスとしてよく知られているのは、フラクトオリゴ糖や食物繊維の一つであるイヌリンです。ちなみに、フラクトオリゴ糖もイヌリンも炭水化物です。炭水化物は糖が集まったものです。フラクトオリゴ糖は糖が数個くっついてるもので、イヌリンは何十個も糖がくっついたものです。

■プレバイオティクス(代表格であるフラクトオリゴ糖やイヌリン)を多く含むもの
    整腸作用

    プレバイオティクス、プロバイオティクスを含む食べ物を自宅で探ってみました。日常的な材料で嬉しいですね。使いかけの材料などですみません。

  • バナナ
  • 玉ねぎ
  • ニンニク
  • らっきょう
  • ごぼう
  • アガベ
  • チコリー
  • ヒカマ
  • アーティチョーク
  • オーツ麦
  • ライ麦
    など

プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取するアイデアとして、ヨーグルトとバナナ、納豆と麦ごはん、玉ねぎやニンニクが入ったキムチや味噌の炒め物などが手軽にできそうですね。

サプリメントはどうなの?

プロバイオティクスやプレバイオティクスは、サプリメントで摂ることも可能です。

プロバイオティクスの副作用は、お腹の張りや不快感など、深刻ではないものが多いようです。しかし、アレルギーを引き起こす可能性もありますし、免疫が著しく低下している人では、プロバイオティクス(=細菌や酵母)の投与が弊害を起こす可能性が否定できません。

まとめとしては、深刻な病気がない人では、効果が期待でき、副作用はあまり深刻ではない場合が多いということになると思います。

プレバイオティクスの副作用も、深刻ではないお腹の不快感が多いようですが、腸内環境が乱れている時は、サプリメントは投与量や投与期間などに注意する必要があるかと思います。善玉ではない微生物の餌になる可能性も考えられます。

また、食物繊維だけの摂取は習慣になってしまい、サプリメント無しではお通じが難しくなる、というケースも報告されているようなので、食事からの摂取がよいと思われます。ただ、病気などで食物繊維が多い食べ物があまり摂取出来ない人は、専門家に相談してみるとよいと思います。


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