里芋の皮むきをすると手がかゆくなるのはなぜ?
いつもどのようにして里芋の皮をむいていますか?
泥がついていて、皮をむくとぬるっとしたぬめりが... しかも手がかゆくなってしまう里芋。里芋をむくには、このぬめりとかゆみに対処していかなくてはいけません。ここではかゆみを克服できる3つのむき方を紹介してますので、自分に合った方法を見つけてみましょう。
<目次>
ぬめりとかゆみの原因と性質を突きとめて、いざ皮むきへ!
里芋のぬめり成分は健康効果の高い、ムチン・ガラクタンなどの食物繊維です。ムチンには胃の粘膜を保護し、滋養強壮や疲労回復効果が! ガラクタンには血糖値やコレステロール値を下げ、生活習慣病の予防効果が期待されています。
そしてかゆみの原因は、シュウ酸カルシウムと呼ばれる成分です。この成分は針状の結晶になっているのですが、これが皮膚に付着して刺激するため、かゆくなるのです。シュウ酸カルシウムは酸、熱、乾燥に弱いので、この性質を利用して、皮をむくようにしてあげましょう。そこでかゆみに特化して、「酢水につけてからむく」「乾かしてからむく」「ゆでてからむく」の3パターンを試してみましょう。ぜひ、自分に合うむき方を見つけてください。
かゆくならない里芋の皮むき法1:酢水を指に浸してからむく
この方法は里芋自身ではなく、自分の指先に酢水をつけてむく方法です。酢水を作って指先につけて
里芋をむきます
かゆくなりやすい場合は、頻繁に酢水に指をつけてかゆみ予防を!
酢水を利用しての皮むきの結果
頻繁に酢水をつける手間がありますが、手がかゆくなったりといったことがありませんでした。多少ぬめってしまいますが、芋の白い部分ではなく、皮を持つようにしてあげれば防げます。
酢と水を用意すればよいので、思い立ったときにできる方法です。
かゆくならない里芋の皮むき法2:泥汚れを洗い乾かしてからむく
よい里芋は泥つきで、適度に湿っているものなので、調理する数時間になったら一度流水で泥汚れを落とし、日当たりのよいところで表面を乾かしてからむきます。きちんと乾かすと、皮をむいたときの白い芋の表面も乾いていて、刺激が伝わりにくくなっています。
里芋を乾かします
里芋をずっと日当たりのよいところに置いておくと水分が蒸発してしまうので、むく前に行うようにしましょう。
切っても湿っていません
写真ように、乾かしたものを切ってみるとぬめりが少ないです。
乾かしてから切った結果
調理する数時間前に乾かす作業をしないといけませんが、乾いているため滑りにくく、むきやすさは抜群によかったです。
かゆくならない里芋の皮むき法3:里芋をゆでてからむく方法
里芋をゆでることで、皮と皮のすぐ下の芋の部分だけ加熱して、かゆみ成分を取り除く方法です。里芋をゆでます
これは皮むきの処理なので芋全体に火は通っていません。皮をむいた後にきちんと加熱調理するようにしてください。
手で里芋をむきます
※保存状態が悪かったり、鮮度が落ちた里芋だと皮がはりついて手でむけない場合があります。その場合は包丁でむいてください。
ゆでてからむいた結果
皮の表面に里芋の芽などが残ってしまいますが、手がかゆくなることなく、むくことができました。
きれいにはがれた場合、あっという間に、むけるので、皮むき作業自体は一番早くに終えました。大量にむくときは◎です。
むいたものをさらに包丁で形を整えようとすると、かなり滑るので、きれいな形にむきたい場合は、この方法は避けた方がいいでしょう。
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