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宮藤官九郎の世界を楽しめる映画6選(2ページ目)

今年前半のテレビ界を牽引したといっても過言ではないドラマ「あまちゃん」(NHK)。その脚本を担当した宮藤官九郎は、ドラマだけでなく、映画、舞台、音楽とカルチャー全般に関わり、人気を博している才人です。ここでは映画人・宮藤官九郎のオリジナル作品をピックアップ。新作映画『謝罪の王様』をトップにクドカン映画を取り上げてみました!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド



宮藤官九郎、監督作では妄想を炸裂させる?


『少年メリケンサック』(2008年度作品)


レコード会社のヒロイン(宮崎あおい)が、少年メリケンサックというおっさんバンドとともに全国ツアーに情熱を傾ける姿を描く。おっさんバンドの連中がまた下品で、ヒロインがベソかきながらも頑張る姿はけなげです。
そのおっさんバンドの佐藤浩市はダンディさを消し去り、汚れ役(!?)を嬉々として熱演。ガクトを彷彿させるロックミュージシャンを演じる田辺誠一、ヒロインの彼を演じる勝地涼の登場シーンも爆笑必至で、脇役までキャラ濃すぎ! 宮藤官九郎監督第2作は、すみずみまで笑いとエネルギーがつまった爆笑ロードムービーです。

監督・脚本: 宮藤官九郎
出演: 宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、三宅弘城、峯田和伸、ピエール瀧 、佐藤智仁、田辺誠一、ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市ほか


『中学生円山』(2012年度作品)


団地を舞台に思春期真っ盛りの中学生の円山(平岡拓真)が、妄想を暴走させていく青春コメディ。宮藤官九郎の脳内を映画化したような作品でエロでシュールでバカバカしさに満ち溢れています。ただ、エロい妄想と子供っぽい妄想のWパンチは、男性の共感は得られそうですが、女性は「は?」とドン引きする可能性がなきにしもあらず……。
円山の母(坂井真紀)が大好きな韓国俳優が自分の生活圏内に現れたことをきっかけに萌えまくる姿は韓流ファンの女性の妄想を具現化していますが、それでもやはりこの映画は男の為の映画かな。ドラマ化不可能、映画でしか描くことのできない世界にクドカンは挑戦しているとも言えるでしょう。

監督・脚本: 宮藤官九郎
出演:出演: 草なぎ剛、平岡拓真、 田口トモロヲ、岩松了、坂井真紀、仲村トオル、 遠藤賢司、ヤン・イクチュン、鍋本凪々美、刈谷友衣子、 YOU、原史奈、家納ジュンコ、三宅弘城、皆川猿時、ほか

※次は三池崇史監督とのコラボ作!

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