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宮藤官九郎の世界を楽しめる映画6選

今年前半のテレビ界を牽引したといっても過言ではないドラマ「あまちゃん」(NHK)。その脚本を担当した宮藤官九郎は、ドラマだけでなく、映画、舞台、音楽とカルチャー全般に関わり、人気を博している才人です。ここでは映画人・宮藤官九郎のオリジナル作品をピックアップ。新作映画『謝罪の王様』をトップにクドカン映画を取り上げてみました!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

クドカン脚本、阿部サダヲ主演3作品!

『謝罪の王様』

2013年9月28日公開!


『謝罪の王様』(2013年度作品)
『謝罪の王様』

阿部サダヲが謝り倒す!


東京謝罪センターの黒島(阿部サダヲ)が、ヤクザ相手に追突事故を起こした帰国子女(井上真央)をアシスタントに、セクハラ、傷害事件、過去の過ちなど、謝罪したいけどできない人たちにアドバイスをしながら、強引に謝り倒すコメディ。クドカンが手がける阿部サダヲ主演映画の第三弾で、阿部氏の個性を思い切り活かしたキャラクターが際立つ作品。そうそう、「腰は低いけど押しが強い」という阿部サダヲのキャラが今回もイキイキと描かれています。
謝罪を考えることで生まれる各々のドラマは大げさな謝罪が笑いのポイントですが、謝れば済むと思ったり、逆に意地をはって謝れなかったりという誰もが抱く気持ちを、笑わせながらも突いてくるコメディです。

『謝罪の王様』

東京謝罪センターの所長です!


監督: 水田伸生
脚本: 宮藤官九郎
出演: 阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生、尾野真千子、荒川良々、濱田岳ほか
2013年9月28日公開
(C)2013「謝罪の王様」製作委員会


『なくもんか』(2009年度作品)


親に捨てられた兄弟の兄(阿部サダヲ)は、ハムカツ屋の店主夫婦に拾われ、愛情いっぱいに育てられました。一方、弟は金城(塚本高史)と兄弟と偽ってお笑いコンビを組んで人気者に。そんな二人が、あるとき再会することになって……という下町人情コメディ。自分を育ててくれた夫婦に感謝をしながらハムカツ屋を継ぐ主人公の極端な腰の低さと卑屈さの芝居は阿部サダヲならでは。
ゴチャゴチャした商店街で繰り広げられるお人よしの主人公が生き別れた兄弟と再会してどうなるのか……といっても、お涙ちょうだいにはならず、主人公が最後までドタバタしているのがいい。大人計画の舞台でも有名なクドカンだけに舞台で見ても楽しそうな物語。

監督: 水田伸生
脚本: 宮藤官九郎
出演: 阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時、片桐はいり、鈴木砂羽、カンニング竹山ほか


『舞妓 Haaaan!!!』(2007年度作品)


舞妓さんと野球拳をすることを夢見る男が実現に向けて暴走するドタバタコメディ。阿部サダヲの映画初主演であり、水田監督、クドカン、阿部サダヲが組む映画の第一弾です。人が向上心を持つきっかけはいろいろですが、その理由がくだらなくて可笑しい&「舞妓さんの世界」をのぞき見できる楽しさがこの作品のキモでしょう。阿部サダヲの演技はクドイけど、スピード感があるからついつい乗せられ、気が付くとヘラヘラ笑っているという……。
これまで脇役で強い印象を残してきた役者だけど主演でもイケる。阿部サダヲの魅力をいちばんうまく活かせるのがクドカン脚本ってことを証明した映画でもありますね。

監督: 水田伸生
脚本: 宮藤官九郎
出演: 阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ、小出早織、京野ことみ、酒井若菜、キムラ緑子、 大倉孝二、生瀬勝久、山田孝之ほか

※次のページではクドカン監督作を。

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