母乳育児・授乳/母乳が出ない・出る

母乳不足のサインとは?足りているかの見分け方

母乳不足のサインとは?母乳が足りているかどうかは、機嫌が悪い、尿や便の回数が少ないだけでなく、体重の増加量が一番の目安。ただこれらの中には感覚的な事もあるので、おっぱいの含ませ方や哺乳量測定を助産師さんや小児科の先生に見てもらい、総合的に判断してもらう事が大切です。

浅井 貴子

執筆者:浅井 貴子

母乳育児ガイド

自分の母乳で足りているか?

母乳不足のサインとは?足りているかの見分け方

機嫌が悪く、抱っこしていないとぐずるのは母乳不足の一つのサイン

出産して毎日、おっぱい→ゲップ→オムツ→おっぱいの繰り返しで1日があっという間に終わってしまいます。赤ちゃんのお顔を毎日見ているけど、果たして母乳で足りているのか、ミルクを足さなくても大丈夫なのか? また周囲の人から「本当におっぱいで足りているの?」という一言で急に不安になるものです。

おっぱいをみるとシュ~と流れるし、出ている感じもするけど、今ひとつ自信がない……。今、そんなお母さんが増えています。病院でも退院して10日~2週間ごろ体重測定をしてくれる病院もありますが、ほとんどは1力月健診まで不安になりながら過ごすママがほとんどです。
 

母乳不足のサインとは?

一般的に言われている母乳不足が疑われているサインは

1.機嫌が悪い。飲んでもすぐ泣いてしまう
2.おっぱいに長く吸い付いている、離すとすぐ泣く
3.おしっこの回数が5回以下
4.ウンチの回数が2~3日に1回しか出ない
5.授乳間隔が1時間程度しかもたない

ただ上記のものの中には感覚的な事もあるので、おっぱいの含ませ方や哺乳量測定を助産師さんや小児科の先生に見てもらい、総合的に判断してもらう事が大切です。おっぱいが沢山出ていても赤ちゃん吸い方の問題で飲めていない事も稀にあります。

また母乳が十分出ていても眠たいときはずっと長く吸い付いていることもあるので、これはあくまでも一つの参考にして、判断に迷った時は助産師、小児科医、産婦人科医に体重を測り診てもらいましょう。
 

一番の目安は1日30g前後の体重の増加量

目安として赤ちゃんの体重が退院した日の体重や前回の体重測定から、1日30g前後増えていれば、母乳で足りているということになります。ミルクを追加して30gだと、母乳だけだともっと少ない増加量になります。
(日本家族計画協会発行 保健指導教材 健やか親子シリーズ 乳幼児保健編 赤ちゃんの母乳とうんち より) 

一般的には1力月で700g~1kg増えていれば、母乳が継続出来ます。700g前後だと小児科の医師によってはミルクを足したほうがよいと言われる先生もいます。また、助産院や母乳推進系の病院だと母乳で十分大丈夫という判断になります。病院や医師によっても考え方が違う事もありますが、主治医の先生や助産師外来、母乳外来などを利用して、今後の授乳方針を相談していきましょう。

ガイドの見解としては、ママが高齢で疲れている時、睡眠不足、病気になり体調が悪い時など、ミルクの力を上手に借りてみてもよいと思います。授乳は長期戦なので、「授乳時間」がママとってストレスが少なく楽に出来る方法を考えることも大切です。
 

哺乳量測定という方法も

一番は体重がきちんと増えているかが大事!赤ちゃん訪問で聞いてみよう

一番は体重がきちんと増えているかが大事!赤ちゃん訪問で聞いてみよう

おっぱいは目盛りがついてないので、どの位飲んでいるか知りたいということであれば、「哺乳量測定」というやり方があります。

赤ちゃん用のデジタルの体重計が必要になりますが、購入せずにレンタルという方法もあります。

ただ授乳の度に毎回測定するとのは大変なので、無理のない範囲で行う事といいでしょう。

また自宅ではなく産院で計測してもらったり、授乳の様子をみてもらうとママも安心するようです。

赤ちゃんの洋服を着せたまま、まず「飲む前の体重」を測定します。そして「飲んだ後の体重」を計り、差し引きをします。
「飲んだ後の体重」-「飲む前の体重」=「赤ちゃんの哺乳量」となります。

月齢によっても飲む量はもちろん違いますが、
  • 生後半月まで   40~80g
  • 生後1~2力月  80~120g
  • 生後2~3力月  100g~140g
  • 生後3~4力月  120g以上が一つの目安になります。
これは生まれた赤ちゃんの体重や生理的体重減少後の体重によっても変化しますので、小児科医や助産師に相談して、母乳でいけるのか、ミルクを足したほうがよいかなど総合的に判断してもらいましょう。

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※医療・健康に関する情報は、全ての個人に一様に当てはまるわけではない個別性の高い情報が含まれております。記事内容は全ての方への有効性を保証するものではありません。不調や不安を感じる場合は、自己判断せず必ず医療機関に相談してください。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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