起業・会社設立のノウハウ/起業・独立開業の準備

成功者にはビジネスパートナーがいる(2ページ目)

起業・独立時は、ノウハウもマンパワーも足りない状況に陥るケースがほとんどです。会社員時代には、今まで意識しなくても組織の中で誰かがやってくれていたことも、起業・独立後は全分野を把握し自分の責任において推し進める必要があります。初めて関わることであれば、誰だってノウハウ不足な分野があるもの。ビジネスパートナーを見つけることは重要です。今回はビジネスパートナーの選び方について解説していきます。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド


ビジネスパートナーのポジションは?

ビジネスパートナーのポジションを考えよう

ビジネスパートナーのポジションを考えよう

実際にビジネスパートナーとなって欲しい人や会社を見つけたら、どのようなポジションで事業に関わってもらうのかを検討しましょう。

1.役員、社員、株主などとして迎える
ビジネスパートナーとして会社の内部メンバーとして入ってもらう方法です。専門家やコンサルタントもこの方法で関わってもらう選択肢はあります。ただし、直接的に責任や利害関係が発生するため、元々の間柄が近しい人でないと難しい可能性はあるでしょう。

2.メンターとして指導してもらう
すでに同様のビジネスで成功している人に、先輩として商売抜きでアドバイスをもらう方法です。Facebookなどを通じて知り合ってアプローチし、いろいろと教えてもらうケースも増えています。商圏が重なっていない場合、同業者に指導してもらえる可能性もあります。

3.顧問として迎える、外注する
専門家やコンサルタント、専門業者などに正式に仕事として依頼します。対価は発生しますが、その道のプロとしてそれ以上の効果が期待できれば有効な手段です。起業・独立当初は、内部に固定人件費を抱えるよりも外部に依頼する方が損益的に有利なケースも多いため、よく行われています。

4.取引先として
業種によっては、仕入ルート、販売ルートの確保は生命線となります。安定した複数の仕入ルート、販売ルートを確保できるように、行動あるのみです。

5.ジョイントベンチャーを組む
ジョイントベンチャーとは、複数の組織がお互いの弱点を補いつつ、共同で取り組むことにより事業を進めることです。同じターゲット顧客層に対して異なるビジネスを展開していて、相互に送客すること、送客する代わりに仕事をしてもらうことなどがよく行われています。ほとんど費用を掛けずに成果を出すことができるため、うまく活用したいところです。ジョイントベンチャーを検討する際には、相手と自分にとって、それぞれどういうメリットがあるかをよく考え、実行しましょう。

ビジネスパートナーを選ぶ基準は

ビジネスパートナーを選ぶ基準はどこにあるでしょうか。私が考えるには、技術、能力の前に、まずは人間性、信頼できるかどうかだと思います。起業・独立すれば、初めは山あり谷ありなのが当たり前。そんな苦しいときでも逃げ出さず、一緒に考え、常に同じ方法を向いていてくれるかではないでしょうか。単に安いからというようなお金の面、技術力があるからなど、一面的に判断して選ぶと失敗する可能性が高いと思われます。

ビジネスパートナーと良好な関係を

「企業は人なり」といいますが、良いビジネスパートナーも会社にとってかけがいのない存在となります。いつまでも良好な関係を保ちたいですよね。大事なのは信頼関係です。どちらかが自分のメリットや利益のみを追求したり、別々の方向を向いたりすれば、遅かれ早かれ関係は瓦解します。

単なる下請けや外注先という意識を持ち、あからさまに上下関係を持ち込んでしまったらうまくいくものもうまくいかなくなります。そのようにならないためにも、周りで協力してくれる人がいて初めて事業が成り立っているということを常に意識したいですね。

<参考webサイト>
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