コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

CDI - 戦略コンサルタントと経営者の違い(2ページ目)

好評のトップインタビューシリーズ。コーポレイトディレクション代表取締役石井光太郎氏に、CDIが考えるコンサルタントのあるべき姿、経営者との違いなど聞きました。

執筆者:大石 哲之

- 第三者としての存在というのは「経営をする」というのとは相容れませんね。

その通りです。コンサルタントは経営代行だと思われている方がいますが、知識のベースに多くの共通点はあるものの、コンサルタントと経営者とは全く異なる仕事です。
同じ意味で、再生ファンドなどとも異なります。再生ファンドは、投資先の中に入り込んで実際に経営の現場で再建を手伝うこともありますから、再生ファンドとコンサルティングファームは近いと思われている方もいるかもしれませんが、これも徹底的に違います。再生ファンドは投資した時点で一人称の存在、つまり当事者です。

我々は第三者の世界。経営の当事者でもないし、株主のような利害関係者でもないんです。
逆の定義になりますが、経営者や利害関係者ではないものがコンサルタントです。つまり、第三者、そのことに非常に重要な意味がある。

相手や相手の立場のことを本当に理解し、考え、本質を追求するのがコンサルタントの仕事。当事者になってしまったり、利害関係者になってしまったら、本当に理解し考えるために、相手を客観的な視点で捉えたり、相手の立場を考えたりすることは非常に難しいと思います。

第三者であることがコンサルタントの原則であり、それを超えてしまうと、範疇外、あるいは手を出しすぎといいますか、コンサルティングを完全に逸脱しています。それではコンサルタントの役目を果たせないと考えます。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます