癌(がん)/白血病・多発性骨髄腫・悪性リンパ腫

悪性リンパ腫の原因・症状

「血液のがん」とも呼ばれている悪性リンパ腫。原因と主な症状について解説します。

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悪性リンパ腫の原因

悪性リンパ腫という聞き慣れない病名ですが、症状は、全身のだるさや微熱、リンパ節の腫れなど一般的なものです。

「血液のがん」とも言われる悪性リンパ腫。初期症状は全身のだるさや微熱などのちょっとしたものばかり

「血液のがん」とも言われる悪性リンパ腫。がんのことを悪性腫瘍と言いますが、「悪性」というのは細胞などが規律を持たずに無秩序に増え続けることを言います(詳しくは「良性腫瘍と悪性腫瘍の違い」を参照)。

人間の体には、主に免疫の働きに関与する「リンパ系」組織があり、このリンパ系が本来の規律を守らずに無秩序に増え続けてしまう疾患が悪性リンパ腫です。

悪性リンパ腫が起きる原因は完全には解明されていませんが、一部ウイルスによる感染をきっかけに発症するものがあるため、血液検査をすることがあります。
 

悪性リンパ腫の症状・初期症状

悪性リンパ腫の主な症状は以下の通りです。

  • 発熱……37℃前後の微熱が続く
  • 全身倦怠感……なんとなく体がだるい。疲れがとれない
  • 貧血……立ちくらみやふらつきが見られる。血液検査で指摘される
  • 体重減少……ダイエットをしているわけでもないのに、半年で5kg、もしくは5%以上体重が減る
  • 著しい寝汗…寝間着を着替える必要があるような寝汗が続く
  • 皮膚の下のしこり…皮膚の下に弾性のあるできものができる

しこりは首や腋の下、足の付け根など、体表に近いリンパ節が腫れてできます。これらのしこりで、初めて異常に気づくこともあります。

他のがんとの大きな違いは、特徴的な症状が少ないこと。例えば、胃がんの場合は食欲不振や上腹部の痛み、肺がんの場合は咳や血痰などの特徴的な症状があります。悪性リンパ腫の場合は、症状のほとんどが発熱や倦怠感などのよくある症状。何となく体調がすぐれないと病院を受診し、検査を進めるうちに悪性リンパ腫とわかるケースも少なくありません。
 

悪性リンパ腫は血液内科で診断

悪性リンパ腫の詳しい検査や治療は、「血液内科」や「血液腫瘍内科」というところで行いますが、まずは、お近くの内科の医師にご相談下さい。

悪性リンパ腫の詳しい検査や治療は、「血液内科」や「血液腫瘍内科」というところで行いますが、まずは、お近くの内科の医師にご相談下さい

悪性リンパ腫の症状は、上記のように普通の風邪でも当てはまるものがほとんど。微熱や体のだるさが続き、首や足の付け根にぐりぐりしたものがあるなど、気になる症状があったら、まずは近くの内科を受診しましょう。

悪性リンパ腫が疑われ、専門的な検査や治療を受ける必要があると判断されたら、大きな病院の「血液内科」「血液腫瘍内科」を受診してください。
 

医学的に「癌」と「がん」は違う

補足になりますが、悪性リンパ腫は、別名「血液のがん」とも呼ばれます。しかし「血液の癌」とは書きません。

少し専門的な解説をすると、医学用語では「がん」と「癌」を区別しています。胃の粘膜や気管支の粘膜にできる、上皮由来の悪性腫瘍は「癌」。胃がんや肺がんなど、一般に私たちが「がん」として考えているものの多くは、厳密に書けば「胃癌」「肺癌」といった風に感じの「癌」を用います。

一方、悪性リンパ腫を始めとする白血病や骨肉腫など、上皮以外にできる悪性腫瘍は正式には「癌」とは書きません。ただ、病気の性質としては「癌」と同様に考えるので、これらの悪性腫瘍を総称してひらがなの「がん」と表現します。悪性リンパ腫を「血液のがん」と表記するのは、こういった理由によります。

日本各地に「がんセンター」と呼ばれる病院がありますが、当然ながら上皮以外の悪性腫瘍の治療も行うので、「癌センター」と書かないのでしょう。

悪性リンパ腫の検査、治療法については、「悪性リンパ腫の検査・治療法」をご覧ください。

更新日:2009年08月14日

(公開日:2009年08月10日)

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