癌(がん)/がんの初期症状・早期発見

がんの初期症状・気になる症状

風邪だと喉が痛い、胃潰瘍だとみぞおちがしくしくするなど多くの病気には、「初期症状」と呼ばれる兆候がありますが、がんについても同様。気をつけておきたいがんの初期症状や気になる症状をご説明します。

この記事の担当ガイド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

がんの初期症状

がんの初期症状
多くの病気と同様、がんにも初期に見られる症状があります。それは、がんの2つの特徴を考えると誰でも簡単にりかいすることができます。
がんという病気の性質を考えると、2つの特徴があります。一つは、何らかの塊を形成するということ、そしてもう一つは血管が多く組織ももろいので、出血しやすい傾向があるということです。

この2つから、多くのがんに共通のがんの初期症状を考えてみましょう。



塊によって引き起こされる症状

塊によって引き起こされる症状
がんは、悪性腫瘍と呼ばれることもあります。腫瘍とはできもののこと。何らかの塊ができることによって現れる症状があります。
がんという塊ができると、2つの症状がでてくる可能性があります。

1)腫瘍が「できもの」として触れる
塊が皮膚の下の比較的浅い部分にできるような病気では、手で触れてわかることがあります。この代表が、近年、患者さんの数が増えている乳がんです。周辺の組織と明らかに手触りが異なりますので、自己触診による検診も推奨されています。

また、甲状腺がんは、前頚部の腫れとして発見され、触診によってがんの可能性を疑う場合があります。

2)腫瘍によって、何らかの閉塞症状が現れる
塊が管状の臓器にできた場合には、何らかの閉塞症状が現れます。
たとえば、大腸にがんができた場合には、便の通過障害としての便秘や、繰り返す下痢と便秘という便通異常といった症状を引き起こします。

また、肝臓や膵臓にできた場合には、胆汁と呼ばれる肝臓からの消化液の流れが滞り、黄疸(皮膚が黄色くなる症状)が見られる場合があります。


がんからの出血によって起こる症状

がんからの出血によって起こる症状
がんに数多く存在する血管は、もろく出血しやすい傾向を持ちます。それにより引き起こされる症状があります。
がんは、他の細胞よりも大量の酸素と栄養素を必要とするために、「新生血管」と呼ばれる新しい血管を多く作り、血流を引き込みます。

この「新生血管」は、通常の血管と比べて血管壁がもろく、ちょっとした刺激で出血しやすくなります。すなわち、がんでは、通常は見られないような出血が見られることも多いです。

たとえば、肺や気管支にできたがんでは血痰が、大腸にできたがんでは血便が見られます。胃がんでも、出血が起こりますが、この場合には、消化管を通過していく中で、血中のヘモグロビンに含まれる鉄分が酸化され、真っ黒な便(=タール便)が見られることがあります。

女性特有の疾患としては、子宮がんで血性のおりものや過多月経といった症状が見られることがあります。

さらには、出血が持続的に続くと貧血が出現し、貧血の症状としてのめまいやふらつき、動悸や息切れが出てくることがあります。


このように、がんの塊という性質、出血しやすいという性質を理解しておくと、比較的がんの初期症状については、理解していただけるのではないかと思います。

更新日:2009年04月01日

あわせて読みたい

    この記事を読んで良かったですか?

    良かった

    13

    この記事を共有する