膠原病・リウマチ/膠原病・リウマチの基礎知識

膠原病(こうげんびょう)の検査

膠原病が疑われた場合、様々な検査を行うことになります。ここでは中心となる3つの検査「血液検査」「画像診断」「生検」について、詳しく説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

膠原病の主な検査方法

膠原病が疑われた場合、様々な検査を受けることになります。主な検査は「血液検査」「画像診断」「生検」の3つです。

■ 血液検査

膠原病を判断する上で、血液検査は必須
採血をして、膠原病かどうかを検査します。血液検査でチェックするのは、主に以下の3ポイントについてです。

  • 白血球、赤血球、血小板の数
    血液中の「白血球」は、本来病気と闘う細胞です。炎症が強く起こっているときは数が多ります。体内に酸素を運ぶ「赤血球」は、体内で長期間炎症が起こっていると下がり、貧血を引き起こします。ケガなどで出血した場合に血を止める働きがある「血小板」は、病気によって増えたり減ったりします。このように、体内で起こっている症状に応じて数が増減するので、それぞれの数が極端に多かったり少なかったりしないかを確認します。

    例えば、リウマチなら白血球が増え、SLEという病気では、白血球、赤血球、血小板が減ります。
     
  • CRP
    血液中の免疫に関わるたん白質であるCRPは、体内の炎症状態を示します。普段は、CRPは低いままですが、炎症が強いとCRPは上昇します。ただし、SLEではCRPはあまり上昇しませんので、この。
     
  • 自己抗体
    自分を攻撃してしまう抗体です。特に、細胞の中の核と呼ばれる遺伝子を含んでいる部分に対する抗体を抗核抗体と呼んでいます。この自己抗体の種類によって、膠原病が詳しく診断されます。


陽性になる自己抗体と膠原病
細胞の核の部分に対する抗体:どの成分に反応するかで分類されています。
詳細は、後述の予定ですが、遺伝子のDNAに対する抗体、抗DNA抗体は、全身性エリテマトーデス(SLE)、慢性関節性リウマチ(RA)、混合性結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群(SjS)などの病気で陽性になります。
抗DNA抗体以外にも多くの抗核抗体が存在し、その種類で膠原病が診断できます。

■ 画像診断
胸部のX写真。肺や心臓の状態をチェックします
  • X線検査
    膠原病の場合は、様々な臓器に炎症を起こります。咳がひどい場合は、胸部X線、腹痛なら腹部X線が必要になります。造影剤を使った検査も必要になります。クローン病や潰瘍性大腸炎では、造影剤を肛門から入れて検査する注腸造影検査を行います
  • 超音波検査
    体への負担が少ない検査です。特に心臓の動きをチェックしなければならない、心臓検査で用いられます。また、腹部では、腎臓などの臓器の状態をみれますし、血管の状態を見ることもできます。

■ 生検
湿疹が出ている場合に、皮膚の一部を切り取って、その状態を見る検査です。検尿異常のあるSLEという病気の場合は、針を腎臓に刺して腎臓の炎症の程度を見て、治療方針を決定したり、診断したりします。

   ⇒膠原病の診断と治療  >>

医療機関へ受診科目は?(膠原病編)  >>
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