「膠原病(こうげんびょう)」というのは、どんな病気でしょうか? 「自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)」という病名もありますが、この名前の方が解りやすいかもしれません。詳しくご紹介しましょう。

「膠原病」ってどんな病気?

膠原病は中年の女性に多い病気です

膠原病は中年の女性に多い病気です

膠原病が何かを理解するためには、まず免疫について知っておく必要があります。詳しくは、「アレルギーの基礎知識」を参考にしてください。

「免疫」とは、簡単に言うと異物や病原体が体に侵入してきたとき、体を防御しようとするシステムです。免疫によって病気が治ったり、予防できたりします。

ところが、この免疫が暴走することで、かえって病気になってしまうのが、「膠原病」です。「自己免疫疾患」の通り、自分の免疫が自分を攻撃してしまい、炎症を起こし、臓器や組織を壊してしまうわけです。攻撃される臓器によって病気が異なります。

例えば、慢性関節リウマチは、主に関節が攻撃され、関節炎を起こします。皮膚筋炎は皮膚と筋肉が攻撃され、皮膚に湿疹が出たり、筋肉に力が入らない状態になります。

膠原病の種類

一言で膠原病と言っても、その種類や病名は様々です。リウマチなどのよく聞く疾患も、膠原病の一つなのです。主な膠原病の種類と、主に攻撃される部位についてまとめました。


以上のように種類が多く、なかなか診断がつかないことがあります。

膠原病の初期症状と診療科

発熱が続いたり、体がだるい状態が続くのも症状の一つです
膠原病は、慢性疾患になりますので、症状が長いことが特徴です。また、良くなったり悪くなったりする症状があれば、要注意です。

発熱、咳、蛋白尿、関節痛、湿疹、下痢、腹痛、体がだるいなどの症状が長く続く場合、膠原病の可能性があります。風邪や胃腸炎の症状に似ていますが、1週間も、2週間、1ヶ月も改善しなければ、風邪ではない可能性が高くなりますので、一度医療機関を受診するようにしましょう。

■子供の場合
まずは小児科に受診しましょう。詳しく問診で、膠原病が疑われた場合、血液検査や尿検査を行います。さらに関節痛がある場合は、整形外科でも診てもらうことが大切です。日本アレルギー学会認定認定アレルギー専門医になる試験に、膠原病の知識が必ず問われますので、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を標榜されているといいかもしれません。

■大人の場合
まずは総合内科があれば、総合内科に受診しましょう。しかし、膠原病の可能性が高い場合は、膠原病内科、膠原病・リウマチ内科の方がいいでしょう。リウマチなら整形外科を受診してもいいでしょう。ただ、子供の場合と同じで、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医日本リウマチ学会認定リウマチ専門医を標榜されているといいかもしれません。

学会認定専門医・指導医のリスト

医療機関の科目に、膠原病、リウマチの文字があるかどうかを調べておいた方がいいですね。

次ページでは、膠原病の診断法と治療法について解説します。
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