文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
夕食スタイルと生活スタイルは、深い関係がありました!その調査結果についてご報告致します。 |
夕食スタイルと生活志向はリンクする!
まずは、夕食の取り方についての実態からみてみましょう。平日の夕食の取り方について、別々の場所で食事をすることを『夕食独立』とし、一緒に食事をすることを『夕食融合』と呼ぶことにします。以下が、その結果です。■平日最も多い夕食のパタン |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きくなります |
ご覧のように、『夕食独立』は約6割弱に対し、夕食の場所が一緒でも時間がバラバラの世帯を含めた『夕食融合』が約4割強となっていました。次に、この『夕食スタイル』別と、同居生活の志向との関係を見てみました。
■夕食の独立・融合と同居生活の志向 |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きくなります |
『夕食独立』の場合、同居生活の志向も「生活はすべて別」という感覚を持っている人が8割以上に対し、『夕食融合』では「一緒」という感覚を持つ人が8割近くと、正反対の傾向となりました。では、この夕食スタイルは、同居相手や家族構成と関係があるのでしょうか。親世帯の構成と同居家族人数を調べてみました。
■夕食の独立と融合と家族構成につて |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きくなります |
親世帯の構成に注目すると、夕食を一緒にとっている率が高いのは片親の場合で、特に父親単身に多くみられました。また人数では、同居家族が少ないほど『夕食融合』となる傾向がみられます。親の加齢や孫世代の独立など、ライフステージが進んだ世代に『夕食融合』が多いと考えることもできます。また、息子夫婦同居と娘夫婦同居で比較すると、娘夫婦同居の方が『夕食融合』が多い傾向となりました。
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以上のように、夕食の独立・融合は、生活の志向や家族構成などと関係が深いということがお解りいただけたと思います。次ページでは引き続き、他の家事との関係についての調査結果をご紹介します。