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二世帯住宅で暮らす/【実例】二世帯住宅の間取り・プランニング

フレキシブルに変化する“融合二世帯”(3ページ目)

設計者に聞く二世帯住宅実例・第3弾。様々な将来変化に対応できるように配慮した設計となっている「融合二世帯住宅」の好例です。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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現在だけではなく、幅広い将来対応も念頭に準備を!

続いて、将来の家族変化への配慮についてご説明します。 二世帯住宅は家族の様々な変化に対応できなければなりません。特にお子さんが小さい場合、お子さんが増えたり、成長していくことを想定する必要があります。ここでは子供部屋はL型に連続した空間となっており、子供が3人になっても3つに仕切れるように考えられています。

2階の洗面所は、脱衣スペースと洗面スペースが分離できるよう、ロールスクリーンを設置しています。これは、子の成長を視野に入れた子世帯・奥様からの要望でした。娘さんが成長した時を考え、入浴中でも他の家族が気兼ねなく洗面ができるようにという配慮です。このような細かな工夫も、将来対応のひとつと言えるでしょう。
2階洗面所
洗面スペースと脱衣スペースを分け、ロールスクリーンを設置した計画。娘さんの入浴中も洗面所が気兼ねなく使える配慮です。

1階平面図・廊下部分
廊下すべての幅を広くするのではなく、曲り角や出入り口のみ幅を広くするだけで十分な車椅子配慮になります。
次に、将来対応として良く言われる車椅子使用に配慮した「廊下の幅」についてご覧ください。車椅子対応と言うと、廊下幅を広くとらなければならない、というイメージがありますが、実際の車椅子の巾は60cm以下であることがほとんどで、車椅子がまっすぐ進む場合には特に巾を広くする必要はありません。車椅子であるが故に巾の余裕が必要なのは、車椅子が向きを変えたり、曲がったりする部分です。このプランでは、玄関ホールや、キッチン・トイレの出入り口前など、方向を変える必要があるコーナーには十分なスペースを確保しつつ、直進部分は最小限のスペースで済ませるなど、必要な場所にのみスペースを確保する計画となっています。

スロープ画像
お客様からの好評だった玄関アプロ-チのスロープ。入居以来、大半はスロープを使用しているとのことでした。
また、お客様からの好評だったのが、玄関アプロ-チのスロープ。門から玄関ポーチまでに、階段の回りを回り込むようにスロープを計画しました。スロープは、将来の車椅子対応を見越しての提案だったのですが、スロープの方が便利で、入居以来、大半はスロープを使用しているとか。ベビーカーやカートなどスロープが役に立つ機会は多く、誰にとっても使いやすいものだと実感したエピソードでした。




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