食と健康/女性のための健康食・レシピ

NASAも注目! 美と健康にサツマイモ(2ページ目)

秋の味覚の一つであるさつまいもは、栄養豊富な上にどんな土地でも栽培しやすいことから、NASAも注目している食品。カラダの中から美しくなる、女性に嬉しい成分もたっぷりです。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

女性に嬉しい美肌成分や、生活習慣病予防に役立つ、サツマイモの成分についてはご紹介しましょう。ただし、あくまでサツマイモに含まれている栄養素や成分で、食品としてのサツマイモをどれだけ食べればどんな効果があるかわかっていないものもあります。期待しすぎて食べすぎないようにしてください。

腸内環境が整えておなかすっきり

サツマイモでお通じが改善されることは、よく知られていますが、一応ご紹介しておきます。サツマイモに豊富に含まれる食物繊維は、消化できない不溶性のセルロースで、腸を刺激して便秘の予防・改善に役立ちます。またサツマイモを切った時に、切り口に白い汁が出ますが、これはヤラピンという成分で、便を柔らかくして便通をよくする働きがあります。

腸内環境がよくなれば、便秘による肌荒れなども改善することはもちろん、腸は免疫力にも関わる大切な臓器ですから、カラダの免疫力も高めることにも役立ちます。

また食物繊維は、コレステロールや血糖値を抑制する作用もあり、美容だけでなく、生活習慣病が気になる男性にもおすすめです。

活性酸素と戦う優れた抗酸化食品

サツマイモは、柑橘類並みのビタミンCが多く含まれています。しかもビタミンCは加熱すれば減ってしまいますが、サツマイモはでんぷんが包み込んでビタミンCを保護してくれるので損失が少ないのです。

また若返りのビタミンと言われるビタミンE、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸、そしてベニハヤトなどの黄色みを帯びた品種はβ-カロテンが、紫芋などはアントシアニンが含まれています。これらの成分は、老化や生活習慣病などを引き起こす原因と言われる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

活性酸素については、詳しくはこちらをご覧ください。

また紫サツマイモに含まれているアントシアニンは、ラットやヒトレベルの実験で、肝障害軽減効果がみられたことも報告されています。

美白作用のあるアルブチン

黄金いも
皮も黄色のコガネセンガンは、ホクホクした食感。焼酎や、お菓子、いも粉など汎用品種です。
鹿児島県のサイトによると動物細胞の実験レベルですが、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する効果があることがわかりました。サツマイモから抽出された成分には、美白作用のある成分としてアルブチンと同様な効果があるそうです。

サツマイモは、女性の強い味方

他にも、サツマイモには、体内の余分な塩分を排出するカリウムやカルシウムなどのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB6などのビタミンも含まれています。

サツマイモは、主成分が糖質で、味も甘いことから、太る食品と考えられがちですが、蒸したサツマイモとごはんのカロリーでは、サツマイモの方がカロリーはやや控えめ。しかも脂質はほとんど含まれず、栄養源となりながら太りにくく、また美容にも役立つ成分が含まれ、女性には心強い味方と言えますね。

次のページでは、サツマイモの上手な食べ方をご紹介しましょう。>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます