マーケティング/マーケティングの基礎知識

「R-STP」で誰に売るのかを決めよう!

マーケティングは「R-STP-4P」という一連のプロセスで進めていきます。今回は前半部分のR-STPについて解説していきましょう。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

マーケティングは簡単にいえば、「誰に」「何を」「いくらで」「どこで」「どのようにして」売るかを決定していく活動です。このマーケティングの活動プロセスは「R-STP-4P」とも呼ばれ、「R-STP」で「誰に」、「Product」で「何を」、「Price」で「いくらで」、「Place」で「どこで」、「Promotion」で「どのようにして」を決めていくことになります。

今回はこのマーケティング戦略のうち、前半の「R-STP」すなわち「誰に売るのか?」の決定プロセスについてお伝えしていくことにしましょう。

R‐マーケティングの出発点:市場調査の重要性

マーケティングリサーチ
マーケティングは市場をよく知る「Research」のプロセスから始まる
まずRのプロセスですが、これは「Research」、つまり市場分析からスタートすることになります。

この市場分析はマーケティング戦略の初めのプロセスですが、最も重要なプロセスといっても過言ではないでしょう。この段階で間違った分析を行うと、後の全てのプロセスに影響を与えるからです。“マーケティングの神様”とも称されるフィリップ・コトラー教授は、「調査はマーケティングの出発点である。調査をせずに市場参入を試みるのは、目が見えないのに市場に参入しようとするものだ」と、市場調査の重要性を訴えています。

この段階では、事業に関する様々なことを調査する必要がありますが、フレームワークを活用すれば漏れなくダブりなく効率良い調査が実施できます。広く活用されているのはマクロ環境ではPEST分析、ミクロ環境では3C分析であり、最も一般的な分析フレームワークといえるでしょう。

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