大学生の就職活動/就職活動の選考対策

エントリーシート・シェイプアップ講座(2ページ目)

書き上げたエントリーシート。提出する前にもう一度見直して少しでも突破率を上げるコツを伝授する。特に「御社」と書いていないか、書くべきでないことや無駄なことを書いていないか、チェックしよう。

執筆者:見舘 好隆

【Q1】志望動機のチェックポイント!

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当社志望した理由は、「もっと活気溢れる店舗にしたい」と思ったからです。
その理由は御社の有楽町支店を訪れた時に、お店に入ってすぐの挨拶や接客する時の挨拶が、少し足りないなと感じたからです。
私はファーストフード店で働く時、接客の基本である挨拶に最も力を入れてきました。挨拶を積極的に行った理由は、2つあります。まず一つめは、お客様に対して「私はあなたに気づいていますよ」という歓迎の合図になるということ。もう一つは同じ職場で働くスタッフに対して、「仕事に没頭しすぎて挨拶を忘れているよ」という気づかせの合図になるということです。この2つの効果によって、店内の雰囲気を活気づかせ、お客様もスタッフの方々も気持ちよくコミュニケーションがとれるような環境づくりを大切にしてきました。
私が御社に入社したら、お客様も社員の方もHAPPYになれるような環境づくりをしていきたいです。


エントリーシート
基本的なミスほど、意外と気づかないものだ。
  1. 「当社」は自分の会社のこと
    つまり、「(他社でなく)当該会社を志望した理由は?」と聞いているのだ。「弊社」「小社」も同じ。学生が使うことは、社員の台詞を引用する時以外はあり得ないぞ。▲top
     
  2. 「御社」は話し言葉・「貴社」は書き言葉
    これは最も学生が間違える例。つまり面接で話す時は「御社」で、エントリーシートや履歴書に書くときは「貴社」なのだ。どっちだったか忘れた時のために、「貴社」は「帰社(出先から会社に戻ること)」と「聞き間違えやすい」ので、「御社」が使うようになったと言う説を憶えておこう。▲top
     
  3. 「私」と質問文と同じ言葉は省く
    「私が」とあるが、わざわざ断る必要は無い。また「志望した理由は」とあるが、そもそも質問文に書いてあることを繰り返す必要はない。たった400文字しかないのだから、無くても意味が通る場合の「私」や、質問文と同じ言葉はどんどん削っていこう。もちろん、その言葉を強調したい時は、あえて繰り返しても良い。▲top
     
  4. 口語は書かない
    「HAPPYになれる」は日常生活において普通に使っている言葉でり意味も分かる。しかし、エントリーシートはビジネス文書だ。使ってはいけない。更に読み手は目上の人である。丁寧すぎるぐらいでちょうどいい。▲top
     
  5. ファーストフード店
    知名度があるアルバイト先なら、社名を書こう。君が持つ力をより具体的に理解できる。▲top
     
  6. わざわざ批判はしない
    「もっと活気溢れる店舗にしたい」という言葉は、裏返せば「活気が無い店舗」となり、批判のようにも聞こえる。「少し足りないなと感じた」は批判そのものだ。あくまでも君は素人であり、少なくとも読み手は君の何倍もの時間を仕事に費やしているプロだ。「少し覗いたぐらいで何が分かる?」と相手は不快に思うかもしれない言葉をわざわざ使う理由は無い。エントリーシートの目的は、勝ち負けではない。相手に君の求める力や熱意を感じてもらうことが目的なのだ。よってこの場合は、
    • 私の「場を盛り上げる力」を貴社で試したい。
    • お客様も同僚も幸せになる「挨拶」で貴社に貢献したい。
    と書く方が良い。▲top



※次のページで、【Q2】学生時代に最も力を入れたことの添削ポイントをチェックしよう!
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