大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接の基本ノウハウ「傾聴スキル」(3ページ目)

面接はスピーチではない。自己PRを面接官の心に伝えるためには、まず面接官と信頼関係を構築しなければならない。傾聴は会話の「繋ぎ目」に心を配って信頼を勝ち取る、面接必須のコミュニケーションスキルだ。

執筆者:見舘 好隆

「傾聴スキル」とは何か?

傾聴
相手をまず受け入れることを示すことで、信頼関係を作ることができる。自らをPRするのは、そのあとだ。
傾聴とは、私たちキャリアカウンセラーにとって、話し手の意思決定や自己受容を支援する最も基本的な技術である。傾聴の目標は、「話し手の信頼を獲得すること」である。

考えてみて欲しい。私は毎日大学生のキャリアに関わる相談を受けている。顔見知りの学生もいれば、初めて出会う学生もいる。特に初対面の場合、どこまで「悩みや不安を語ってくれるか」つまり「心を開いてくれるか」が重要。なぜなら、学生本人の悩みや不安の本質を理解しなければ、的確な支援ができないからだ。よって、学生がどんどん話をしてくれる環境を作らなくてはならない。その大前提が「信頼」なのだ。信頼関係無しに、学生が悩みや不安を打ち明けてくれるはずは無いのだから。そのためにも「傾聴スキル」は、キャリアカウンセリングにおいて、最も重要なスキルであることは言うまでも無い。

「キャリアカウンセリングに傾聴スキルが重要なことはわかった。でも面接になぜ傾聴スキルが必要なのかな?」

重要だよ。だって、面接官に信頼されなければ、内定は出ないのだから。

面接はスピーチの場ではない。自己PRの内容だけで合否を決めるのなら、わざわざ会う必要はない。面接は会話だ。その会話を通して、君が「企業が求める力」を持っているのかを測っている。そしてその力を持つと面接官が君を信頼できなければ、内定は決して出ることなんて無いのだから。


※次のページで、「傾聴スキル」に必要なアクションとは何かを学ぶ!

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