大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接の基本ノウハウ「傾聴スキル」

面接はスピーチではない。自己PRを面接官の心に伝えるためには、まず面接官と信頼関係を構築しなければならない。傾聴は会話の「繋ぎ目」に心を配って信頼を勝ち取る、面接必須のコミュニケーションスキルだ。

執筆者:見舘 好隆

人の話がうまく聞けない学生に対する処方箋

傾聴
自己PRの内容が良くても、内定が取れない原因は?
「面接がうまく行かない!」という学生の相談に乗ると、概して以下の二つの大きな弱点を感じる。
    • 自分をうまく話せない

    • 人の話を素直に聞けない
前者は、とても素材も良く可能性に満ち溢れているのに、それを表現できていないために面接がうまく行かないパターンだ。いいシナリオの映画なのに、スクリーンが汚れていたり、スピーカーが壊れていたり、字幕が無くて意味が分からなかったりする感じかな。このケースは、表現力が無い、語彙が足りない、表情や声に元気が無い、姿勢が悪いなど、「面接スキルを改善する」ことで何とかなる可能性が高い。記事「面接対策!コミュニケーション講座」「面接で魅力を倍増する方法」をよく読んで欲しい。

後者も同様、とても素材も良く可能性に満ち溢れているのに、自分に自信がありすぎたり、自分を客観的に見ることができなかったり、自分の何かにこだわりすぎているために、受験する会社が求める人材要件にいつもずれてしまって失敗するパターンだ。いいシナリオの映画なのに、監督のこだわりが強すぎて冗長なシーンがあったり、演技が下手なアイドル役者を使ってしまったりする感じかな。このケースは、人の話を素直に聞けないために、「面接官の信頼を失っている」可能性が高い。もちろん、私に相談をしに来たのだから、「人に相談して自らを改善する意思」は持っている。でも、他者からのアドバイスをうまく咀嚼できなくて、葛藤しているようだ。

というわけで、今回は「人の話がうまく聞けない」学生に焦点をおいて話をする。私はキャリアカウンセラー。「人の話を素直に聞く」専門家である。人の話をうまく引き出す努力は欠かさずやっている。その引き出す上で最も大切なスキルがこれから紹介する「傾聴スキル」だ。そのノウハウを手掛かりに、自らの弱点をリカバリーするヒントを、学んで欲しい。


<目次>
  1. 人の話を聴ける力が、自らの可能性を拡げる!
     
  2. 「傾聴スキル」とは何か?
     
  3. 「傾聴スキル」に必要なアクションとは何か?
     
  4. 信頼関係構築の段階で、絶対にしてはいけないこと。



※次のページで、人の話を聴ける力が、自らの可能性を拡げる!

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