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異分野挑戦!成功のための3つの原則(2ページ目)

大学時代の専攻や現在の仕事の分野と違うから、と言う理由で、新しい分野に飛び込めない…。異分野への挑戦って悪?

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド


異分野の組み合わせからヒットが生まれる


既にコラボレーションという言葉にもあるように、一見関連性がなさそうな分野が一緒になって一つのプロジェクトに取り組む例が多くあり、またそれらが世の中に受け入れられるケースが増えている。
プログラム―ハーバード大学MBAメソッドによる30代からの結婚へのステップ15 表紙
プログラム―ハーバード大学MBAメソッドによる30代からの結婚へのステップ15 (単行本)


例えば全米でベストセラーになり、日本でも多くのメディアが取り上げている「プログラム―ハーバード大学MBAメソッドによる30代からの結婚へのステップ15」。これは、ハーバードMBAで学んだ著者が、「ハーバードビジネスメソッド」「結婚」という目的を達成するために組んだプログラム。意外な組み合わせに読者はひきつけられた。


また、異分野への挑戦と言えば、ソニー!美しい画像とデザイン、ゲームソフトライセンスの新しい形などが話題になったプレイステーションは、参入当時は「素人のソニーがゲームなんて無理」とささやかれていたが、今となっては立派な大黒柱!また店舗を持たないタイプのソニー銀行も人気。いずれも既存のビジネス界にはなかった組み合わせ。

外食産業大手のワタミが介護の世界に飛び込んだのも大きなニュースになった。介護分野をビジネスマーケットと捉え、また得意の「食」を老人ホームなどで提供していくという。2004年の参入当初は賛否両論だったが、実際にワタミが老人ホームで提供している食事は評判が良いようだ。また既存のモノに比べ低価格で入居できる老人ホームにも注目が集まっている。

このように、ビジネスの世界では異分野のコラボレーションが盛んに行われている。もちろん学問の一貫性や深い知識は尊敬に値するが、反面、いずれ全ての知識や経験が何らかの形で活かされる可能性があるならば、学部や経験との関連性という呪縛から解き放たれてもいいのではないだろうか。


異分野挑戦!成功のための3つの原則


確かに異分野に挑戦するからには、様々な苦労もあると思う。しかし、自分が興味ある分野を学べるうれしさには変えられない。大学・大学院で自分の専門とは異なる分野を学ぶ際、この3つを知っていればうまくいくだろう、というものを自らの経験から伝えたいと思う。

1.人の3倍努力する
既にその分野を勉強してきた人と、そうでない人では相当の差がついている。その分野では新参者のあなたが他の人と同じ努力をしていたくらいでは、とうてい追いつくことさえできない。短時間で成果を出すには人の3倍努力し、自分が納得できるくらいしっかり学ぶことが大切。

2.その分野をよく知っている人と知り合いになる
自分と同じような境遇の人を探して安心したい気持ちは分かるが、やはり自分が学びたい分野のことをよく知っている人と知り合いになって、色々学ぶのが成長の近道。オススメはなんといってもその分野の研究者である教授達だろう。

3.異分野同士を何らかの理由でこじつける!
「この分野を学んでみたい」という自らの欲求で新しい分野に飛び込んだあなた。次は今までの経験と新しい知識をどのように関連づけるか(こじつけるか)、生かしていくかを真剣に考えよう。そうすることで、自分の選択が間違っていなかったと、自信が持てるだろうし、周囲を説得でき、新たな発想が世の中に生み出されることになる。


迷っているなら挑戦して


世の中には色々な学問分野があり、今も新しい領域の学部や研究科が次々に生まれている。これだけ選択肢があるんだから、新たな分野に興味がわくのもむしろ自然なことだろう。確かに分野が違えば、今までの常識や知識が通用せず、苦労することもありかもしれない。しかし、それを克服して新しい分野をモノに出来れば、今まで存在しなかった全く違った考え方が生まれる可能性を秘めているのだ。そしてその新しい考えが世の中のためになったら、こんなにすばらしいことはない!

やりたいことをあきらめるのは、挑戦して苦労するよりつらいと思う。思い切って飛び込んでみることで、新しい自分の可能性を探してみてはどうだろうか。

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