話し方・伝え方/話し方・話題作りの基本

上手な話し方の基本

「話す」「伝える」ことに悩んでいる人は多いですね。コミュニケーションの手段として他重要な要素です。「話す」とは「伝える」とはどういったことなのか、まずここから考えてみましょう。

執筆者:立川 亜美

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会話でのコミュニケーションが重要視されている一方で、話すことに悩んでいる人が多くいます。会話をすることが苦痛でなくなると、人との関係が変わってきます。多くの人と会話をすることが楽しくなってきます。

当たり前にできそうでできないのが、うまく話すということ。聞き手に思いやりを持ちながら、自分の本当に言いたいことを伝えましょう。うまく話そうとする前に心がけておきたいこと、話すことの基本をご紹介します。

「話す」ってどういうこと?

うまく話せない
「うまく話せない……」と悩んだら、まずそのシーンを思い出してみましょう。どんな時にうまく話せなかったでしょうか? うまくできたシーンはありませんでしたか?
「話す」「伝える」ことは、コミュニケーションの手段として大切な要素。話すとは、伝えるとはどういったことなのか、まずここから考えてみましょう。

私たちは毎日、無意識に人と会話をしています。しかし、これまでに話すことを専門的に学んだことがあったでしょうか。その方法を誰かに教えてもらった経験がある人は、ほとんどいないでしょう。

話すこととは食べること、そして歩くことと同じです。これらは私たちにとって日常的な行為なので、意識せずに行っています。多くの人は初めて言葉を話してから、きちんと教えてもらうこともなく我流で話してきているはず。

無意識に行ってしまっている日常の行為を自然に見せるのは、意外に難しいもの。話すことも同じでうまく話すことを意識すると、なんだか不自然になってしまいます。今まで自己流で身に付けたことを、意識して見直して自然にできるまで練習することで、ある日とても自然に振舞えるようになってきます。あなたが、もし一度も話すことを学んでいないとしたら上手くなる可能性大です!

自分が「言いたい」ことを知る

自分で何を言いたいのかがわからなければ、相手にも絶対にわかりません。でも意外に、自分で言いたいことが分からずに話し続けている人が多いようです。「何を言いたいのかわからない」と言われることが多い人は、特に注意しましょう。自分で言いたいことをまとめるという作業は、自分が何を感じているか、どういった考えを持っているかを検証していくことです。それには、自分と対話する必要があります。

「なんだか言いっぱなしだな~」と感じた会話をしたことはありませんか? 相手の話を聞いたあとに「だから、何なんだろう?」「言いたいことって何だろう?」と疑問を持ってしまう会話です。この原因は、自分自身が伝えたい肝をきちんと把握していないから。まず「自分は何を話そうとしているのか」をしっかりと認識することです。そのあとで「どう伝えたらいいか」「どんなスキルが必要か」を考えればいいのです。

自問自答しながら「伝えたい内容=何が言いたいか」を見つける作業は、「話す」ために必要な要素の70%以上を占めます。「いったい自分は何を言いたいのだろうか」「どうしてそう思うのか」「反対意見はないだろうか」「どんな感情が湧いているだろうか」というように「なぜ?」「どうして?」「だから……」を自分に質問していきます。

話したい内容を自身で掘り下げていくと、はじめは抽象的なものでも次第に具体的になり「一番言いたい言葉」を見つけることができます。日常のたわいのない話ならともかく、伝えたい何かを残すときには、必ず自問自答して肝になるメッセージを見つけてください。

いくらスキルを身につけても、言いたいことがわからなければ伝わりません。スキルを磨くことは後からでもできます。うまく話そうとする前に、あなたが何を話すか考えるようにしましょう。

声を出して自分の「いい声」を見つける

声を出すことは、話すことの基本です。どんなに興味深い話をしても、相手に聞こえなければ話していることになりません。最近では、人とのコミュニケーションが電子メールなどになっているせいか、声がしっかり出ない人を多く見かけます。

声の出し方も、学校では教わることはありませんでした。せいぜい音楽の授業で歌を歌う程度でしょう。声を出さない状態でいると、徐々に出にくくなってしまいます。メールでのやり取りだけで、結局一日中ほとんど誰とも口をきかずに終わってしまった、というようでは声も出づらくなってしまいます。

声をしっかりと出して話すと、相手に安心感や信頼感を与えられます。なんとなく弱々しく、ぼそぼそと話すと「自信がないのかな」と思われてしまいます。自分ではわからないかもしれませんが、自分の声は思っているほど届いていません。しっかりと口を開いて声を出す練習をして下さい。

声を出していると徐々に磨きがかかってきます。自分の一番いい声を知ると話し方さえも変わってきます。声が出るようになると自信がつくからです。すると、もっともっと磨かれていきます。録音した自分の声を聞いて、自分の声が嫌いという人は多いです。それはイメージした声と違うからでしょう。その声が一生付き合っていくあなたの声です。ここは納得して磨きをかけていきましょう。決してプロのアナウンサーの声を真似する必要はありません。あなたの声を一番響く声を作り上げることが大切です。

簡単にできることは挨拶。家族、友人、仕事仲間、取引先など日々の生活の中で挨拶をする場面は多いはずです。しっかりとした声で挨拶をすれば、第一印象もぐっと良くなります。毎日「一番いい声で挨拶しよう!」と心がけて発声してください。次の言葉も出やすくなり会話もはずみます。意識して声を出すことが声に磨きをかける秘訣です。ぜひ、あなたのいい声を見つけてください!

話す「相手の存在」を意識する

何から始めたら
話すことを意識してしまうと、ぎくしゃくしてしまいます。けれど、意識することからはじめないと上手にはなりません
学校で教わった話すことのほとんどは発表です。発表は、話すことではありません。何が違うかというと、相手がいない状態で一方的に言葉を発していること。話をするということは、必ず聞く相手が存在します。大人になって行う発表はプレゼンテーションですが、よく見かけるのが目の前の聴衆を無視したような一方的な話し方です。どんなに内容が良くても聞きづらいと感じてしまいます。

話すという行為は、必ず誰かに向っていることを意識するべきもの。会話しているときには目の前にいる相手を、そして人前で話すときには前にいる人たちに向かって話していることを心に留めておいてください。そう認識することで、話し方や伝え方を色々と工夫しようという気持ちになってきます。「理解してもらうには、どう構成したらいいか」「自分の気持ちを分かってもらう伝え方はどうしたらいいか」というように試行錯誤するでしょう。

相手を意識すると確実に話し方が変わります。たとえば小さな子供に話すときには、目線を合わせてわかりやすい言葉を使うでしょう。お年寄りには、少し大きな声でゆっくりと話すはずです。このように相手を思いやり、相手のわかる言葉にすることはとても大切なことです。

相手によって、わかりやすい(伝わりやすい)言葉、話すテンポ、例え話(比喩)が違います。日々、話している相手を意識すると相手に合わせた話し方が出来るようになります。相手の生活環境を考えてみると、どんな言葉で話すと一番伝わりやすいかが見つかります。これは通常の会話だけでなく、プレゼンテーションのような一対多数の場面でも同じ。話すときには、必ず聞く人がいることを忘れないでください。

相手の話を「聞いて」話す

話すこと以上に大切なのが、聞くこと。よく言われることかもしれませんが、たしかに聞くことができる人は話が上手です。相手の話をしっかりと聞くということは、相手に興味を持って臨まないとできません。誰でも自分の話を熱心に興味深く聞いてもらえることは気持ちが良いもの。そうした行為は相手に好印象を与え、好感を持たれます。気持ちよく聞いてもらったあとは、相手の話を聞こうと思うものです。

会話が楽しくなる雰囲気を作り出すためにも、いい聞き役になること。自分の話をする前に、相手がどんな人なのか、何に興味がある人なのかを知ることができると、相手に相応しい話し方が考えられます。自分が言いたいことを切り出す前に相手の話を聞くことで、相手はあなたの話を聞く用意ができてきます。上手に会話のシーンを作り出せれば、有意義なコミュニケーションの場になるはずです。

今回は、話し方の心得と基本的な考え方を紹介しました。話す相手が誰であっても興味を持ち、思いやりの気持ちを持つこと。そうは言ってもなかなか難しいという人もいるでしょう。そんなときは、ひとつでも良いので相手の良いところを探しながら会話をします。その時間が、少しでも有意義になるはずです。

更新日:2009年07月07日

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