乳児育児/ねんね期

生後2ヶ月の赤ちゃんの成長・育児のポイント!体重や生活リズムは?

生後2ヶ月の赤ちゃんは、昼と夜の区別が段々ついてきたり、満腹中枢が発達しておっぱい・ミルクはお腹いっぱいとサインを出す子もいます。お風呂やお散歩の時間を一定にして、生活のリズム・睡眠時間を整えていきましょう。生後2ヶ月の赤ちゃんについて詳しく解説します。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

生後2ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?

生後2ヶ月の赤ちゃんは体重が約2倍に

生後2ヶ月の赤ちゃんの成長や発達のポイントは?


■生後2ヶ月の赤ちゃん・目次■  

【体重】生後2ヶ月の赤ちゃんは生まれた時の約2倍の重さ

ふっくらしてきた赤ちゃん、さらにどんどん成長します。個人差はありますが、体重は1日に約25~30g増えて、3ヶ月くらいには体重は5~6kgに。わずか3ヶ月で生まれたときの約2倍にもなるのです。
 

【首ずわり】首が安定しててきて、うつぶせも少しできるように

生後2ヶ月、うつぶせも少しできるようになる

生後2ヶ月、うつぶせも少しできるようになる

体もますますしっかりとしてきます。首がすわってくるのはもう少し先ですが、頭がぐらぐらすることは少なくなってくるでしょう。赤ちゃんの抱っこも楽になるはず。うつぶせにすると頭を少し持ち上げることができるようになります。
 

【聴覚】生後2か月頃は音や声に反応するようになる子も

うつぶせにすると頭を少し持ち上げて、中には、音のするほうを向くようになる子も。ごきげんがいいときに、「ママはこっちですよ」「パパだよ!」と声をかけたり、ガラガラなど音のするおもちゃを鳴らしたりしてみましょう。
 

【授乳】1回で飲めるミルクの量が増え、授乳間隔が長くなる

生後2ヶ月は1回で飲めるミルクの量が増える

生後2ヶ月は1回で飲めるミルクの量が増える

おっぱいやミルクの飲み方もますます板についてきます。1回で飲める量が増えて、授乳にかかる時間が短くなる赤ちゃんもいます。

一方で飲む量が急に前よりの減ったと感じる赤ちゃんもいますが、これは「もう、おなかがいっぱいだ」と赤ちゃんがわかるようになったから。満腹になったことを知らせる満腹中枢が発達している証拠です。赤ちゃんが元気でご機嫌なら心配ありません。

赤ちゃんが自分から口を離して、それ以上飲まないようだったら、無理強いはしないで、目を合わせて「もうおなかいっぱいなのね。じゃ、ごちそうさまね」と、声をかけて切りあげてもいいでしょう。
 

【生活リズム】生後2か月頃は昼間・夜の区別がついてくる赤ちゃんも

日中に起きている時間が長くなってきます。授乳の間隔もあいてくるので、夜中におっぱいで起きることもだんだんと減り、夜に眠る時間が増えてきます。昼夜が逆転している赤ちゃんもいますが、そのうちに昼と夜の区別がついてくるので大丈夫。

赤ちゃんの生活リズムが整うように、少しずつ生活にメリハリをつけていきましょう。朝はなるべく早く起きて、「おはよう朝だよ」と、カーテンを開けてお日さまの光を取り入れます。
 

【過ごし方】日中は外気浴や散歩で活発に、夜は部屋を暗くして静かに

生後2ヶ月、活動の時間と休息の時間を分ける

生後2ヶ月、活動の時間と休息の時間を分ける

日中は、外気浴をしたり、一緒に遊んだりと活動的に過ごすといいですね。お散歩の時間も、午前中や午後などとある程度、毎日決まった時間を決めておくと、1日のサイクルが作りやすくなります。夜、寝かせるときには、できればテレビを消して、部屋も暗くして、静かで落ち着いた環境を作れるといいですね。
 

【視力・体力】生後2か月頃は、視力が発達し、手足の動きも活発に

体の動きが活発になり、手足をぐぐっと伸ばしたり縮めたり、バタバタさせることもあります。視力が発達して、目の前のものに注目して、それを目で追うこともできるようになります。
 

【おしゃぶり】自分の体を意識し始め、手を見つめたりしゃぶったりする

生後2ヶ月、手を見つめたりしゃぶったりする

生後2ヶ月、手を見つめたりしゃぶったりする

この時期の赤ちゃんによくみられるのが、自分の手をじっと見つめる動作。まるで「これはなんだ?」と考えてこんでいるような真剣な表情です。これは「ハンドリガード」といって、自分の体を意識し始める第一歩。

赤ちゃんは、たまたま視界に入ったものに興味を持っただけで、それが自分の手とはまだ分かっていません。急に目の前に表れた不思議な物体=手の動きをじーっと眺めていて、口に近づいてきたら、なめたり吸いついたりしてみて、自分の体の一部であることを学んでいきます。
 

【感情】生後2か月頃は感情が細分化し、嬉しいと笑顔を見せるように

今までは、お腹が空いた、熱い寒い、痛いといった、基本的な快・不快の感情があるだけでしたが、だんだんと細かく分化していき、さらに複雑になってきます。満足したり、気持ち良かったりすると、ニコっと笑顔を見せるようになります。
 

【言葉】生後2か月頃はアーアー・ウンウンと喃語を発する赤ちゃんも

生後2ヶ月、喃語が出始める

生後2ヶ月、喃語が出始める

また、「アーアー」「ウングウング」などと声を出すことも。これを「喃語」といいます。特に意味はなく、自分の体から音が出てそれをコントロールできることを楽しんでいるのだともいわれています。声を出して聞く練習の第一歩ですね。

ママやパパが話しかけると、目を輝かせて「アーウー」「ウングウング」と返してくることもあり、まるで会話をしているよう。いっぱい話しかけておしゃべりを楽しみましょう。
 

【外出】色々なものに興味津々!外に出て刺激を与えよう

おっぱいを飲む以外はほとんど寝ていた赤ちゃんが、自分で興味を持って首や目を動かし、外からの刺激を感じて、いろんなことを学んでいくようになります。天気の良い日は、日光浴やお散歩をして、外の空気や自然の音などたくさんの刺激を与えてあげましょう。
 

【遊び】パパ・ママとのコミュニケーションを喜ぶ

生後2ヶ月、コミュニケーションを楽しむようになる

生後2ヶ月、コミュニケーションを楽しむようになる

赤ちゃんが喜ぶのはなんといっても、ママやパパが一緒に遊んでくれること。とはいっても、「さあ、遊ぶぞー!」と、構える必要はありません。おむつ替えや授乳、お風呂のときはおしゃべりのチャンス。たくさん声がけをしてあげて。それ以外でも、お気に入りのおもちゃを見せたり、抱っこして歩いたり、たくさん触れ合って、たくさん話しかけてあげればいいのです。

ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんなど、たくさんの人と関わることで、言葉や情緒がより豊かに育っていきます。
 

【産後2ヶ月のママ】体調を崩しやすい時期

産後2ヶ月のママは、体調を崩しやすい時期なので無理は禁物

産後2ヶ月のママは、体調を崩しやすい時期なので無理は禁物

赤ちゃんがしっかりおっぱいを飲めるようになる一方で、ママは、乳腺炎などおっぱいトラブルが起こりやすい時期です。ミルクの人では、生理が始まる人もいます。

ママは産後の疲れもあり、体調を崩しやすいこともありますから注意が必要です。気になることがあればすぐに病院へ。受診中、赤ちゃんを見てくれる人がいなければ、病院に赤ちゃんを連れて行っても大丈夫か問い合わせてみたり、地域のファミリーサポートなどの育児支援制度も利用しましょう。

赤ちゃんの生活リズムが整うと、ママもまとまった睡眠がとれるようになります。夜昼構わず、休めるときには赤ちゃんと一緒にしっかりと休んでおきましょう。

今までは赤ちゃんと自分のことだけで精いっぱいでしたが、少しずつ他のことが気になり始めるころ。まじめな人ほど、家のこともきちんとやろうとして自分を追い詰めてしまいがち。無理をするとストレスになるばかりです。パパにも協力してもらい、家事は省けるところは省き、じょうずに手を抜いていきましょう。
 

月齢別・赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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