乳児育児/首すわり・寝返り期

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントを解説!生後5か月になると、寝返りをはじめる赤ちゃんもいます。動きが活発になってくるので、安全対策を万全に。離乳食は1種類の食材をスプーンひとさじから始めましょう。進みが遅い子も焦らずゆっくりで大丈夫です。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?

生後5か月の赤ちゃん

生後5か月の赤ちゃんの成長

■生後5ヶ月の赤ちゃん・目次■  

【寝返り】寝返り成功の瞬間は突然やってきます

腰をひねり、体を左右に動かすようになったら、寝返り成功ももうすぐ

腰をひねり、体を左右に動かすようになったら、寝返り成功ももうすぐ

5ヶ月を過ぎたころには、寝返りをはじめる赤ちゃんが増えてきます。腰をひねることができるようになり、体を左右に動かすようになったら、もうすぐです。 寝返り完成の瞬間は突然やってきます。目を離している間に、あおむけからうつぶせになっていてびっくりなんてこともあるかも。いつ寝返りができるようになっても危なくないように、赤ちゃんの周囲の安全対策を忘れずに。

一方で、まだ寝返りができない子もいますし、うつぶせになることを嫌がる子もいます。個人差が大きいので、焦らずにゆったりと見守りましょう。足をばたつかせて、体を横向きにするところまでできていたら、そっと手を添えて背中を押してあげるとよいでしょう。寝返りの練習になります。でも、決して無理強いはしないで。寝返りができるようになっても、しばらくは元の体勢に戻るところまではできません。うつぶせが疲れたようなら、様子を見て、あおむけに戻してあげましょう。
 

【感情】嬉しい・悲しい・不安など…心もどんどん成長しています

怖い、うれしい、悲しい、不満、不安といった細かな感情が次々と出てくるように

怖い、うれしい、悲しい、不満、不安といった細かな感情が次々と出てくるように

自分で体の位置を変えられるようになることは、赤ちゃんにとって画期的なこと。今まで天井ばかり見ていたのが、今度は下に置いてあるものまでよく見えるようになります。世界が一気に広がって、目が覚めている間は、新しい発見の連続に。いろんなものを見て、興味があるものには、どんどん手を伸ばし、刺激をたくさん受けていきます。

経験が増えることは、いろいろな感情を芽生えさせ、心を成長させます。怖い、うれしい、悲しい、不満、不安といった細かな感情が次々と出てくるように。さらに、それを体で表すこともできるようになります。あやすと「きゃっきゃ」と声をあげて喜んだり、突然神妙な顔つきになったり……。気に入らないと真っ赤になって大泣きして、そっくり返って暴れることもあるでしょう。
 

【喃語】「アー」「ウー」「バッブー」などおしゃべりが多くなります

いろいろなことに興味を持つと同時に、喃語も増えてきます。さらに、「アー」「ウー」だけだった喃語にも少しずつ変化がでてくるでしょう。

同じ「アー」でも、ただ音を出しているというよりも、ママやおもちゃに向かって、「アーア」と高低をつけたり、何度も繰り返したりと、まるで自分から話しかけているかのようです。また、「バッブー」「プップ」といった言葉も。これらは声帯だけではなく上下の唇も使った発音で、言葉が順調に発達していることの表れ。

まだまだ意味のないおしゃべりですが、目を見て返事をしたり、赤ちゃんの真似をして同じような言葉を返したりしましょう。赤ちゃんもコミュニケーションを楽しみ、一層お話ししてくれるようになります。
 

【生活リズム】おとなの生活リズムに近くなります

これまで猛スピードで成長してきた赤ちゃんですが、このくらいから成長のペースは少しゆっくりに、体重の増加もゆるやかになります。

そろそろ昼夜の区別のない赤ちゃん型の生活は卒業間近。午前と午後のお昼寝はありますが、日中は起きていて、夜に寝るという、おとなに近い生活リズムが身についてきます。

少しずつ1日の生活の中に、メリハリをつけるように心がけましょう。朝は毎日同じくらいの時間に起きて、カーテンをあけたり、夜も寝かしつけの時間をほぼ同じくらいにするなど、ペースを整えていきましょう。衣類も、寝るときはパジャマに、お散歩に行くときは外出着に、など目的に合わせて分けるようにするといいですね。
 

【離乳食】いよいよ離乳食のスタート

体調もきげんもいい日に、スプーンひとさじからはじめていきましょう

体調もきげんもいい日に、スプーンひとさじからはじめていきましょう

生後5~6ヶ月になって、おっぱいをしっかりと飲み、体重が順調に増え、授乳や生活のリズムがある程度整ってきたら、そろそろ離乳食を考えましょう。ママやパパが食べているのを食べたそうに見つめていたり、口をもぐもぐさせたり、よだれが出てきたりしたら、離乳食スタートのサインです。

この時期は、母乳やミルク以外の味に慣れさせ、どろどろとした離乳食を飲み込む練習が目的。体調もきげんもいい日に、スプーンひとさじからはじめていきましょう。1日の授乳のうち1回を、離乳食+おっぱいに。ゆっくり1カ月くらいかけて、1日2回に増やしていきます。
 

【離乳食】1種類の食材をスプーンひとさじから始めよう

かたさは舌触りがなめらかで、スプーンですくうとポタポタ落ちるくらい

かたさは舌触りがなめらかで、スプーンですくうとポタポタ落ちるくらい

米がゆや、ゆでた野菜や魚をトロトロ状にしたものを与えます。かたさは舌触りがなめらかで、スプーンですくうとポタポタ落ちるくらい。

最初は、食物に対するアレルギーなど、赤ちゃんの反応を確かめるために、1種類の食材から。スプーンひとさじ程度を与え、2~3日続けて様子を見て、特に問題がなければ、別のものを与えましょう。

米やパンのおかゆ、カボチャやじゃがいもといった根菜類、白身魚や豆腐などからはじめるとよいでしょう。つぶしたり裏ごししたりして、なめらかにしたら、スープや出し汁でのばします。薄味に慣れさせるためにも、味付けは一切必要ありません。

忙しいときは、市販のベビーフードを活用して。栄養バランスも塩分も計算されていて、種類も豊富にそろっているので、そのまま使ったり、かたさを調整するのに使ったり、上手に取り入れましょう。
 

【離乳食】離乳食の進みが遅くても、慌てずゆっくりと

今まで母乳やミルクに慣れてきた赤ちゃんにとって、離乳食は、わけのわからない謎の物体。はじめは食べものだとすら思っていないでしょう。それを、乳首からではなく、スプーンというなじみのない道具で口に入れられるのですから、拒否するのが当たり前。嫌がって抵抗したり、口にいれても舌で押し出してしまったりすることもあるでしょう。 

「早く離乳食をはじめなきゃ」「食べないと栄養不足になっちゃう」などと焦る必要はありません。抵抗するのは、知能や感覚が育っている証拠。それに、このころの栄養は離乳食からではなく、おっぱいからとっています。離乳食に慣らすために、おっぱいより先に離乳食を与えますが、どうしても嫌がる子には、先に少し授乳して、落ち着かせてから離乳食をあげても大丈夫。

ママが「せっかく作ったのに、食べてくれない……」と不安になったり、「なぜ食べないの?」と怒ったりしていると、赤ちゃんも食べたくなくなるかも。昨日は食べたのに、今日は食べない日もあるでしょう。「おいしいよ~」と声をかけ、ゆったりとはじめてみましょう。 たくさん食べる子も小食の子も、離乳食の進み方が早い子も遅い子もいます。個人差が大きいので、他の子と比べるようなことはしないで、赤ちゃんのペースに合わせて、あせらずにゆっくり進めましょう。  

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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