アンチエイジング/アンチエイジング基礎知識

くすみの種類・原因・対策……セルフチェックをしてみよう!

くすみ肌は実年齢より老けた印象を与えてしまいます。くすみの原因は血行、代謝、老化、乾燥、紫外線などさまざま。くすみの種類のセルフチェックとタイプ別の原因と対策でくすみケアを始めましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

くすみの種類・原因・対策

くすみの種類・原因・対策

<目次>
 

くすみの種類・原因・対策! くすみ肌のセルフチェック

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くすみが生じやすい三角ゾーンは目、鼻、頬の周囲に
若さと美しさのバロメーターでもある白く透明な肌をキープするために、ぜひとも避けなければならないのが肌のくすみ。まずは自分の肌をセルフチェックしてみましょう。

■くすみ肌のセルフチェック
□ 肌の白さ、透明感が落ちた
□ 顔色が赤黒い
□ 顔色が青っぽく血色が悪い
□ 顔色が茶色、黄色っぽい
□ 肌がカサカサしてつっぱる
□ 肌が皮脂でベタついてテカる
□ 毛穴の開きが気になる
□ シミ・そばかすが増えた
□ 目のまわりのクマやくすみが目立つ
□ 顔がむくみやすい

1つでも該当すれば、くすみ肌を疑ってみてはいかがでしょう?
 

7つのタイプ別くすみの原因と対策

紫外線はくすみの最大の原因。外出時は、紫外線対策を忘れずに!

紫外線はくすみの最大の原因。外出時は、紫外線対策を忘れずに!

肌のくすみの原因はさまざまで、それによって7つのタイプにわけられます。くすみを感じ始める年齢も、運動や食事などの生活習慣や、間違ったスキンケアなどによっては、20代半ばから感じ始める人もいます。まずはあなたの生活習慣から、くすみのタイプを探してみましょう。
 

紫外線くすみタイプ

■種類
顔全体が日焼けのように黒ずんだり、茶色く見えるくすみです。

■こんな人は注意
・紫外線対策を1年中行わない人
・タバコを吸う人
・ビタミンCやβカロチンなどを含む緑黄色野菜や果物をあまり摂らない人

■原因
紫外線対策を怠ることで、紫外線B波が皮膚の表皮にメラニンを生成し、これがシミやくすみの原因になります。

加えて皮膚細胞の遺伝子を壊したり、酸化という形で皮膚に錆を生じさせたりすることで、皮膚表面の角質のターンオーバー(代謝)が遅れて、くすみの原因を作ります。

また皮膚の真皮にまで到達する紫外線A波が、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維を破壊して、肌の土台を壊してしまうので、たるみや弾力性が失われ、これが皮膚表面を凸凹にして、くすみや暗い影を作ってしまうのです。

■対策
紫外線は一年中降り注ぎ、特に紫外線A波は窓ガラス越しでも透過するので、お出かけの時は、SPF30、PA++程度の日焼け止めを、できれば1年を通じて使用するように心がけましょう。

また紫外線の強い11時から15時くらいまでの外出を避ける、もしくは帽子、日傘などを利用しましょう。
 

汚れくすみタイプ

洗顔料やクレンジングを肌に残さないように

洗顔料やクレンジングを肌に残さないように

■種類
肌の表面がごわごわしたり、カサついているのに、皮脂分泌がさかんで、黒っぽいテカリが気になる人です。

■こんな人は注意
・化粧を落とさないまま寝てしまうことが多い
・クレンジングをしっかり行わない
・3分以上かけて洗顔をしない
・洗顔剤などをしっかりと落とさない

■原因
化粧をしっかり落とさない、洗顔を十分に行わないことで、化粧汚れや皮脂などが肌に溜まって、くすみを起こすタイプ。

さらにクレンジング剤や洗顔料をきちんと水で落としきれずに、皮膚表面に残してしまうと、それがくすみや肌荒れの原因になるので、しっかりと洗い流しましょう。

■対策
化粧汚れをしっかりと落としましょう。マスカラやアイラインの汚れはアイメイク専用のクレンジング、口紅は口紅用のクレンジングなどでしっかり落とし、目元、口元のくすみを予防しましょう。

汚れくすみが気になる人は、定期的にピーリング剤を使って洗顔して、角質層を整えましょう。
 

血行不良くすみタイプ

軽い運動で汗を流し、水分補給もしっかり行うように

軽い運動で汗を流し、水分補給もしっかり行うように

■種類
・肌の表面が冷たく、肌色も青黒っぽくくすんで見える人です。

■こんな人は注意
・冷え性の人
・運動をしない人
・むくみやすい人
・便秘がちの人

■原因
冷えや運動不足、ストレスなどで血液やリンパの流れが悪くなって、顔色が青く暗い感じに見えたり、茶色っぽくなったりすることがあります。

血液は皮膚に必要な酸素や栄養の補給と老廃物の運搬、リンパ液は水分の調節と老廃物の運搬という重要な役割を担っています。血液やリンパ液の循環が悪いと、皮膚細胞が栄養不足になり、ターンオーバーが遅れて、古い角質が残り、くすみの原因になります。


また血液中のヘモグロビンは鮮やかな赤い色をしており、この色が健康的な肌色に見せる要素のひとつですから、血流が滞らないようにしましょう。

ストレスや緊張が強いと、交感神経が働いて、血管が収縮して血行が悪くなりますから要注意です。

便秘も血行が悪くなったり、リンパ液が滞ったりする原因になりますから要注意。

■対策
軽い運動や入浴で血行を促進したり、マッサージをして血流を改善しましょう。

体が冷えないように心がけ、いい睡眠で一日の疲れを取るようにしましょう。

便秘予防に、水分補給と食物繊維、乳酸菌などをしっかり摂り、朝食後にトイレタイムを作りましょう。
 

乾燥くすみタイプ

のどだけでなく肌の水分補給に、化粧水やスチーマーなどをお忘れなく!

のどだけでなく肌の水分補給に、化粧水やスチーマーなどをお忘れなく!

■種類
肌表面がカサカサで、白い粉を吹いたように角質がポロポロと落ちて、細かいシワも多い人。

■こんな人は注意
・1日何度も洗顔する
・あぶら取り紙をたくさん使う
・保湿化粧品を使っていない
・乾燥した場所にいることが多い

■原因
肌表面の角層は、常に10~20%の水分を保持しているのがベストコンディション。

しかしいろいろな理由で乾燥が進むと、通常約6週間かけて行うターンオーバーが早まって、未熟な状態の細胞が表面に出てしまい、紫外線刺激に弱くなったり、皮膚表面のバリア機能が落ちたり、細胞同士をつなぐ隙間が大きくなって、はがれやすくなってしまいます。

乾燥は、空気が乾燥する冬や、エアコン、洗顔のしすぎ、タオルでこすりすぎたりすると起こります。
タオルで素肌をゴシゴシこすらずに、当てるようにして水分吸収を

タオルで素肌をゴシゴシこすらずに、当てるようにして水分吸収を

■対策
洗顔後は、タオルで顔をゴシゴシこすらずに、水分を吸い取るように押し当てましょう。

スッピン状態で長時間いると、肌が乾燥するので、洗顔後はなるべく早く化粧水をたっぷり肌に含ませます。

空気が乾燥しているときは加湿器を使いましょう。スチーム美顔器などでスペシャルケアすることも忘れずに。
 

毛穴くすみタイプ

■種類
小鼻の横が黒ずんだり、頬や額、あごなどが部分的にくすんで、毛穴が気になる人です。

■こんな人は注意
・ニキビや肌荒れの跡が気になる
・皮脂の分泌が多い(多かった)
・毛穴汚れを定期的に掃除しない
・ピーリング剤を使ったことがない

■原因
皮膚の毛穴が開いて、そこに皮脂や化粧汚れが溜まると、黒にきびやくすみが生じます。

特に鼻や頬などは、毛穴が目立ち、くすみも気になるところです。

■対策
毛穴が気になる部分は、念入りに洗顔しましょう。最初に毛穴周辺をスチームや蒸しタオルで温めてから洗顔し、洗顔後は冷たいタオルを当てて毛穴を引き締めたり、毛穴引き締め効果のある化粧水や美容液なども使ってみましょう。

美容皮膚科に相談して、ピーリングやレーザー治療を何度か受診すると毛穴が目立たなくなり、くすみも改善します。
 

老化くすみタイプ

老化により肌の再生能力が落ちるとターンオーバーが遅れてくすみの原因に

老化により肌の再生能力が落ちるとターンオーバーが遅れてくすみの原因に

■種類
肌の老化を感じ始め、肌の表面が余分な角質で固くなり、うす茶色になっている人です。

■こんな人は注意
・肌のたるみやシワが目立つようになった
・寝不足が続き疲れが取れない
・肌全体の衰えを感じている

■原因
加齢によって肌も老化し、コラーゲンやヒアルロン酸の生成力が落ちて、皮膚の新陳代謝が遅れ、古い角質が残ってしまうことにより、生じるくすみです。

■対策
食生活を見直して、皮膚の代謝を活発にするビタミンAや、カロテンやポリフェノール、ビタミンCなどの抗酸化力の高い栄養を含んだ食品を積極的に摂りましょう。

美肌成分をたっぷり含んだ美容液などで、皮膚からも栄養を補給して、肌の新陳代謝を正常に保ちましょう。また成長ホルモンの分泌が盛んで、美肌が育つ夜10時から午前2時ごろにしっかりといい眠りが摂れるように心がけて!

美容皮膚科のピーリングを定期的に受診したり、美肌成分入りのサプリメントなどを利用してみるのも手。
 

タバコくすみタイプ

美肌成分ビタミンCを破壊して、血行も悪化し、化学物質がたくさん含まれるタバコはくすみの大敵です。

美肌成分ビタミンCを破壊して、血行も悪化し、化学物質がたくさん含まれるタバコはくすみの大敵です。

■種類
肌全体が茶色っぽくくすんで、唇まで茶色っぽい、タバコを吸う人です。

■こんな人は注意
・タバコを吸う人

■原因
タバコを吸うことによって生じるくすみ。タバコに含まれるニコチンが、皮膚の毛細血管を収縮させて血行を悪くします。その結果、、皮膚に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなり、老廃物も溜まりやすくなるのです。またメラニン色素の生成を抑制する抗酸化力の強い美肌成分ビタミンCが、タバコ1本吸うごとに2mgも失われます。またタバコには数百種類の発ガン性のある化学物質もあり、皮膚細胞を破壊するリスクを負うことにもなるのです。

■対策
すぐに禁煙することです。また失われたビタミンCを、サプリメントや野菜、果物でこまめに補給しましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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