くすみ/くすみ対策

メラニンケア4つの方法! メラニンぐすみを解決

「メラニンぐすみ」について、効果的な対処法・メラニンケアをご紹介します。肌から透明感や明るさを奪い、くすませて見せてしまうメラニン。肌のターンオーバーがスムーズにいかなくなると、メラニンが蓄積する場合も。肌のくすみ感やシミへとつながってしまうのです。

大貫 未記

執筆者:大貫 未記

スキンケアガイド

メラニンケア4つの方法

「メラニンぐすみ」はどうケアすればいい?

「メラニンぐすみ」はどうケアすればいい?

肌をくすませる大きな要因のひとつ「紫外線」。紫外線は肌にダメージを与えますが、肌はその刺激から守ろうとする防御反応を備えています。それがメラニンをつくるというシステム。肌内部で生成されるメラニンが褐色なため、肌色がトーンダウンしてしまうのです。肌のターンオーバーが正常ならば時間とともにメラニンが肌の外に排出され、やがてもとの肌色に戻ることが多いでしょう。

でも、何らかの原因によって肌のターンオーバーがスムーズにいかなくなると、メラニンが蓄積する場合も。それが肌のくすみ感やシミへとつながってしまうのです。では、実際にどのようにしてこの「メラニンぐすみ」を解決すればいいのか解説しましょう。
 

<目次>

メラニンケア1:日焼け止めで紫外線を防ぐ

紫外線は、天気に関係なく降り注いでいます

紫外線は、天気に関係なく降り注いでいます

まずは何よりメラニンをつくらせない、つまり紫外線を浴びないことが重要です。そのためにもっとも効果的なのは、なんといっても日焼け止めを塗ること。夏やビーチに行くときだけに限らず、年間を通して使うことが基本です。

日焼け止めを選ぶときは、紫外線をカットする効果の表記をチェックして。日常生活では、SPF30、PA++もあれば十分ですが、レジャーなどではより強力なものを選び、汗をかいたら塗り直しましょう。専用のUVケアアイテムだけではなく、UVカット効果のある日中用乳液やメイク下地、ファンデーションを利用するのもおすすめです。

地表に届く紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があり、そのうちメラニン生成に深く関与しているのはUVB。このUVBは、曇りや雨の日にも地表に届いてしまうから油断できません。晴れの日のUVBの量を100%としたとき、薄曇りのときは50~80%、空が暗くなるほど大雨の日でも20~30%、というデータがあるほどです。

では、木陰や室内にいるときはどうでしょう。木陰の場合でも、直接浴びる場合の40~50%の紫外線が肌に届いている可能性があり、やはり日焼け止めは欠かせません。一方、室内にいる場合、窓ガラスの影響を大きく受けます。窓ガラスの厚さが5ミリ以上あったり、UVコーティングされていたりすれば、UVBはかなり吸収されて部屋のなかまでは届かないようです。とはいえ、シワを招くUVAについては窓ガラスを透過してしまうので、美肌を保つためには室内にいるときでも日焼け止めを塗ったほうが安心です。

UVケアのポイント!
・夏だけでなく、一年中使う
・汗をかいたら、こまめに塗り直す
・UVカット効果のある日中用乳液、メイク下地、ファンデーションを選ぶのも手
・曇りや雨の日でも塗る
・窓ガラスが薄い部屋にいるときも塗っておく

 

メラニンケア2:保湿ケアで健康な肌を保つ

紫外線を浴びると、ついつい美白ケアに一生懸命になりがち。でも、まず力を入れるべきケアは実は保湿。というのも、紫外線によってダメージを受けた肌では、炎症が起きている可能性があるからです。強い紫外線を浴びたあと、肌が赤くなったり、ほてったり、カサついたりしませんか? それこそ、肌がダメージを受けているサインなのです。肌はたっぷりのうるおいで満たされて正常に機能していれば、ダメージや炎症にみずからの力で対処できることがほとんど。

メラニンがたとえ生成されても、正常なターンオーバーによってやがてメラニンを排出することもできます。しかし、肌のうるおいが不足していると、肌をみずから立て直すことが難しく、ターンオーバーにも悪い影響を与えてしまうことに。つまり、紫外線を浴びたあとは、何よりも肌をうるおすことが重要というわけです。

ダメージを受けた肌になるべくそっとうるおいを与えるには、ローションマスクが効果的。コットンがひたひたになるほど保湿ローションを含ませ、5~10分ほどのせる方法です。もちろん、市販の保湿系シートマスクを味方につけるのもおすすめ。いずれも肌にのせておくだけなので、指やコットンなどで何度もつける摩擦を予防できるやさしいケアなのです。

また、保湿化粧水は、ひんやりとした使用感のもの、抗炎症作用のあるものを選ぶのが得策です。炎症でほてった肌をクールダウンさせたり、炎症をすっと落ち着かせる効果を期待できます。乳液、クリームなども、ほてりが落ち着くまでは美白やエイジングケアなどパワフルなものより保湿効果に優れたものを使いましょう。どのアイテムも、紫外線を浴びやすく、乾燥やシミ、色ムラなどが出やすい頬は念入りに。

保湿ケアのポイント!
・紫外線を浴びてすぐは、美白よりも保湿重視のケアを
・やさしく集中的に保湿できるローションマスクがおすすめ
・保湿化粧水は抗炎症作用のあるものを選ぶ
・エイジングケア系などパワフルなものは避ける
・顔のなかでもとりわけ頬は徹底的に保湿
 

メラニンケア3:美白ケアでメラニンにアプローチ

シートマスクは使い勝手も効果も優秀

シートマスクは使い勝手も効果も優秀

紫外線による赤みやほてりがなくなったら、美白ケアを始めましょう。メラニンを生成させない、生成されても排出を助けてくれるなど、肌にメラニンを残留させないように、つまり、肌にくすみを感じさせないように導くことができます。美白コスメは常に最新テクノロジーをいかして新製品が続々登場していますが、各メーカーのメラニンに対するアプローチはさまざま。美白成分の種類、効果実感、使用感の好みなども含めて自分のお気に入りを見つけ、くすみが気になるときにすぐ使えるようにしておきたいものです。

どうやって選べばいいかわからない人は、化粧品売り場で説明を受けたり、テスターを手に入れたり、口コミをチェックしたりして、購入する候補を少しずつしぼって決めましょう。実際に購入したら、まずはその一品を最後まで使い切って。すぐに肌のくすみが解消されなくても、使い終えるころ、または一ヶ月経つころには明るさや透明感が舞い戻っているかもしれません。

また、くすみ対策用としては、シミなどを狙い撃ちするスポッツケアタイプより、広範囲を一度にケアできる全顔用が便利。美白成分たっぷりのシートマスクも簡単で、かつ、即効的に高い効果を期待できておすすめです。

美白ケアのポイント!
・最新技術をいかした新製品は常にチェックしておく
・美白成分、効果実感、使用感などの好みでお気に入りを常備
・使用を途中でやめたりせず、一品を使い切ってみる
・スポッツケアタイプよりも全顔用が便利
・スペシャルケアとして美白成分入りのシートマスクも組み込む
 

メラニンケア4:角質ケアでメラニンの排出をサポート

紫外線を浴びた肌は、ダメージを受けたり、乾燥したりして、肌のターンオーバーが乱れやすいもの。そのため、肌内部で生成されたメラニンがスムーズに排出されずにとどまり、くすみとして実感されてしまうことも多いようです。そんな状態を防ぐためには、肌のターンオーバーを整えるケア、つまり、肌表面にたまった古い角質を取り除くケアが欠かせません。ほてりが落ち着いたら、角質ケアができる洗顔料や美容液などをいつものケアに組み込んでみましょう。

角質を柔軟にする酵素を配合した洗顔料、フルーツ酸などを配合したピーリング効果のあるソープ、肌の代謝を整える美容液、クレイ配合のマスクなど、古い角質をケアできるアイテムはいろいろ揃っていて、デイリーケアに加えるものやスペシャルケア的に使うものもあります。また、メーカーの美白シリーズのひとつとしてラインナップされ、メラニンケアが同時にできるタイプも多く見られます。

角質ケアというとちょっとハードなお手入れというイメージがあるかもしれませんが、正しく使えば肌に刺激となることはなく、むしろ肌を健康な状態へと導いてくれるもの。むやみに敬遠せず、肌状態や好みによって選んでOKです。ただし、古い角質を取り除いたあとは、いつも以上にたっぷりうるおいを与えることもお忘れなく。

角質ケアのポイント!
・日焼け後の赤みやほてりが落ち着いてから行う
・乾燥やゴワつきが気になる人は積極的に
・洗顔料、美容液、マスクなど使用法をしっかり確認
・美白シリーズの角質ケアもおすすめ
・角質ケアをしたら、必ず保湿も徹底する


以上、4つの対処法をご紹介しました。いずれも年間を通して効果的ですが、とくに紫外線の強い夏はくすみ対策として不可欠です。メラニンを肌に定着させないために、ぜひおぼえておきましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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