エスニック料理/おすすめアフリカ料理店

エジプトDeli Shop 「うちむら」

エジプト人の男性と日本人の女性が切り盛りする、心温まるエジプト惣菜店。こんな店ができるのを、私は待っていた!

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド



「うちむら」の惣菜を買って帰り、家で盛り付けたもの。
手前からモロヘイヤのサラダ、ナスとピーマンの炒め物、ヨーグルトのサラダ、
フール(そら豆とピーマン)、ホンムス(ひよこ豆のペースト)。
左奥は、辛ピーマンのピクルス、右奥はピタパン。

以前も気になっていたのだが、近頃とくにアラビア圏の料理のことを聞くと、すぐに反応してしまう。なぜだかわからないが、無性に気になってしかたがないのだ。住宅街の一角に、ちょっと面白いエジプト料理の惣菜店があると聞き、足を運んでみることにした。

一見素通りしそうな店構えだが、どこか独特の雰囲気が漂う。場所は小田急線東北沢駅。北口をでて、右に向かって歩いていくと商店街に突き当たる。この商店街を線路とは反対方向に2、3分てくてく歩いていくと、左手にサークルKが。その角を左に曲がると忽然とその店は現れる。

えっ、ここ!?「うちむら」という店名も面白いけれど、外観もかなり異彩を放っていた。店内の様子を伺いつつ、そっと足を踏み入れると、丸いテーブルといすがひとつずつに、惣菜が3段並んだショーケースがひとつ。冷房はきいていなく、天井につけられたプロペラがゆっくりとまわっていた。人のいる気配はない。穏やかな陽光が差し込む午後3時過ぎ。ゆっくりと流れる生ぬるい風がとても心地よく感じられた。

所々アラビアン雑貨が飾られる素朴な店内。「すみませ~ん・・・」声をかけると、「は~い」と明るい声とともに、奥から日本人女性がにこやかな笑顔で現れた。店内の雰囲気にマッチした女性で、何だかほっとする。メニューのことをいろいろと聞くと親切に教えてくれ、聞けば聞くほどどれも食べたくなった。結局、ショーケースの惣菜は買って帰ることにし、温かいメニューを店内でいただくことにした。
外観
店内
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