和菓子/その他の和菓子

新たな試み「とらや」 東京ミッドタウン店(2ページ目)

2007年3月30日オープン予定の「とらや東京ミッドタウン店」の注目点は、同店初の試みである、併設ギャラリーでの企画展と、和菓子に関する品々の販売。とらやの発信する魅力的な和の世界、一足先にお届けします!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

オープン記念企画展「ようかん『夜の梅』展」

ギャラリー
ようかん「夜の梅」に合わせた
5人の工芸作家の作品
オープン記念企画展は、同店を代表する羊羹がテーマの「ようかん『夜の梅』展」です。江戸時代から伝わる「夜の梅」という菓銘は、切り口の小豆が、夜に咲く白い梅を思わせることから名付けられたもの。この企画展には、羊羹にこのような菓銘を付けた日本人の美意識を、現代の人にも知ってもらいたいという思いが込められています。

この企画展では、羊羹に対するとらやのこだわりが紹介されると共に、羊羹「夜の梅」のために5人の工芸作家が製作した器が展示されています。それぞれ「漆」「金属工芸」「染付」「陶芸」「切子」の伝統技法を活かした作品です。

それぞれの作家が「夜の梅」を眺めながら、口にしながら、試行錯誤して製作したであろう、「一つのお菓子のために作られた器」。ため息が出るような、贅沢な企画です。

とらやが選ぶこだわりの品々

器
虎屋菓寮でも使用している
漆・ガラスの器を販売
次にご紹介するのは「とらやが選んだこだわりの品々の販売」です。オリジナルデザインの漆器やガラス器、お茶、風呂敷、黒文字、懐紙など、和菓子に関わりのある品々を販売。そのどれもが、作り手の想いが伝わってくるようなこだわりの感じられるものです。

写真手前は、輪島のうるしデザイナー、桐本泰一氏による漆の器で、虎屋菓寮で使われているものと同じ器です。深みのある色合いと丸みを帯びた形からは、優しさが感じられます。ギャラリーでの第3回企画展では、同氏とのコラボレーションにより漆の魅力の紹介も予定されており、今から楽しみです。

次ページでは、季節のあんみつと国産紅茶ほかをご紹介します>>
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