パン屋さん取材レポート

更新日:2005年06月01日

ポムドテール(西荻窪)ベーグルとカフェ

ポム ド テールはベーグルが美味しい小さなカフェ。一日たった5個だけ焼いていたベーグルが人気になり、今では日に約120個がひとつひとつ大切に作られています。そこにはおいしさの理由がいくつかありました。

ベーグルが人気の店

ポム ド テールは西荻窪にあるベーグルが美味しい小さなカフェです。 最近、ベーグル好きの人達のあいだで人気があるのですが、実はOPENした当初はベーグルの店ではなかったのです。

専門学校の製菓部門を出た工藤美幸さんが、同じ学校の出身で料理担当の松尾さんと西荻窪に店を構えた最初の半年、彼女が作るのは主に食事パンで、気まぐれのように焼かれていたベーグルは一日たったの5個だったと言います。それが今では約25種類の中から日に10種類ほどが、平日で120個焼かれています。


ベーグルの売場の様子

一日5個のベーグルが120個になるまで

当時少しだけ焼かれていたベーグルは売れずに残る日もありました。でもその頃、近所に住む会社員の男性が毎日のように買いに来るようになりました。その人は夕方遅く残ったベーグルをすべて買い占めて行くこともある。「どうしてそんなに買ってくださるのですか?」ある時思い切って尋ねてみると、その人はNY駐在時代の話をしてくれたのだそうです。いつも食べていたベーグルと似て、好みとあっていたからと。
工藤さんはNYへは行ったことがなかったし、ベーグルは独学だったけれども、それでなんだか自信を持つことができたのです。

そのうちプレーンばかりでなくブルーベリー入りを作ってみると、それは次第にお客さんの心をとらえ、さらにクランベリーを始めると・・・・いつしかベーグルを目指してくるお客さんが増え、ベーグルの種類や数も増えていったのでした。


手前からプレーン、けしの実、チーズ胡椒

おいしさの秘密

ポム ド テールのベーグルはもっちりとして噛み応えもあり、粉のおいしさを感じます。
そのおいしさの秘密はどこにあるのでしょう。


接客する工藤さん
工藤さんはベーグルのイースト量を極力抑え、低温で24時間発酵させています。ベーグルの陳列台の下は冷蔵庫。整列したケースの中で白いベーグルたちがゆっくり発酵をしながら眠っています。
水分が少ないのでこねるのも大変です。「讃岐っぽいかな、と思ったりして」
ベーグルを茹でながら工藤さんは言います。
「茹で上がりが一番ラブリー。良いところに嫁がれていくように、と思います。」 いとおしそうにベーグルを見まもりながら。
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この記事の担当ガイド

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清水 美穂子

ブレッドジャーナリスト、フードコーディネーターなど、新聞、雑誌、書籍にて活動中。

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