グルメ・各国料理(海外)/世界のグルメ最新情報・季節のイベント

本場ヨーロッパのクリスマスマーケットで食べ歩き!(2ページ目)

ヨーロッパが一年で最も幻想的な季節を迎えます。クリスマス前の約4週間はアドベント(待降節)と呼ばれるクリスマスの準備期間にあたり、各地で開かれるクリスマスマーケット(クリスマス市)には、クリスマス名物や郷土料理も目白押し。美味しくて楽しいヨーロッパのクリスマスへ出かけてみませんか?

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

オーストリアのクリスマス市

市庁舎前のプンシュ屋台

市庁舎前のプンシュ屋台

敬虔なキリスト教徒が多いオーストリアもクリスマスマーケットが盛況な国のひとつです。マーケットの定番グルメはポテトや焼き栗。ドリンクならグリューワインのほかに、フルーツやリキュールを使った「プンシュ」と呼ばれるお酒も人気です。店によって味が違うので飲み比べも楽しいですよ。子どもたちとはノンアルコールの「キンダープンシュ」で乾杯を。クリスマスマーケットはウィーンだけでも何カ所もありますが、ウィーン市庁舎前広場のクリスマス市(2010年は11/13~12/24)は規模も大きく、期間も長いので狙い目です。

 

フランスのクリスマス市

アルザス地方ストラスブールのクリスマスマーケットは1570年にスタート ©AIRDIASOL / OTS

アルザス地方ストラスブールのクリスマスマーケットは1570年にスタート ©AIRDIASOL / OTS

フランスのクリスマスマーケット(マルシェ・ド・ノエル)といえば、クリスマスツリー発祥の地としても知られるアルザス地方が有名です。なかでも最大はストラスブール(2010年は11/27~12/31)のもの。

マーケットでは「ブレデル」(※ブレデラとも)と呼ばれるクリスマスクッキーやチョコレートなどのお菓子に加え、「タルト・フランベ」のような郷土料理も見つかります。タルト・フランベとは薄くのばした生地にチーズやタマネギ、ベーコンをのせた焼いたピザのようなもの。ほかにスパイスやハチミツで味をつけたパン「パン・デピス」もおなじみで、ゲルトヴィレールの町には伝統的な製法を守り続ける専門店もあります。そして、フランスのクリスマスケーキといえば、薪の形をした「ブッシュ・ド・ノエル」。19世紀末に生まれたといわれ、今ではクリスマスのパティスリーには欠かせないものになりました。

フランスでも「ヴァン・ショー」(ホットワイン)は人気が高く、白ワインを使った「ヴァン・ショー・ブラン」は白ワインの名産地ならではの珍しい一品。クリスマスビールを造っているブリュワリーも多く、お酒好きにはたまりません。クリスマスビールは基本的にコクのある濃厚なテイストで、なかにはスパイシーな風味を持つものもあります。
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