定年・退職のお金/老後にもらえるお金

年金はいくら受け取れるの?(2ページ目)

老後設計でのポイントは、将来受け取ることができる年金額はいくらかを把握することです。特に厚生年金は計算方法が複雑なので、自分で計算するのは難しいのですが、「ねんきん定期便」で簡単にわかるようになりました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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老齢基礎年金はいくら受け取れる?

国民年金から給付される老齢基礎年金の額は、年齢や所得に関係なく、加入した期間で計算します。計算に使う保険料納付月数は、以下のものを用います。

■平成21年3月以前の期間の納付月数
  • 保険料を全額納付した → 納付月数をそのまま
  • 1/4免除された期間  → 免除された月数×5/6
  • 半額免除された期間 → 免除された月数×2/3
  • 3/4免除された期間 → 免除された月数×1/2
  • 全額免除された期間 → 免除された月数×1/3
■平成21年4月以降の納付月数
  • 保険料を全額納付した → 納付月数をそのまま
  • 1/4免除された期間  → 免除された月数×1/8
  • 半額免除された期間 → 免除された月数×3/4
  • 3/4免除された期間 → 免除された月数×7/8
  • 全額免除された期間 → 免除された月数×1/2

保険料の納付が免除されている期間であるにもかかわらず、年金額計算に納付月数として算入できるのは、国庫負担が1/2(平成21年3月分までは1/3)あるからです。

納付月数が計算できたら、「満額の老齢基礎年金額×計算に使う納付月数÷加入可能な月数(原則480月)」の式にあてはめます。

例えば、保険料を全額納付した月数300月、1/2免除を受けた月数36月、全額免除を受けた月数が60月の人が受給する老齢基礎年金額は、次のようになります(※保険料免除を受けた期間は平成21年3月以前とし、平成25年(4~9月)の老齢基礎年金の満額78万6500円をもとに計算)。

「78万6500円×(300月+36月×2/3+60月×1/3)÷480月=56万3600円」

厚生年金は、計算のベースになる平均標準報酬(月)額や乗数などを把握するのが難しいこと、定額部分と報酬比例部分に分けて計算することなどから、計算が複雑です。自分で計算するのはちょっと困難です。

受け取る年金額がわかる「ねんきん定期便」については次ページで
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