テレビ/テレビの選び方

薄型テレビを設置方法で選ぶ(3ページ目)

せっかくの薄型テレビ。ブラウン管では考えられなかった設置をやってみませんか? 壁掛け、壁寄せ、フロアスタンド、リビングへのさまざまな設置とそれにあうテレビの選び方を紹介します。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

壁に固定する、パーテーションに組み込む

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日立Wooo液晶テレビを壁掛けしたイメージ。こうするためには、当然、壁裏の補強とCD管の貫通、電源の配置などの下準備が必要だ

薄型テレビを壁掛け設置をする場合、チューナーにレコーダーやアンテナコードを接続すれば、テレビ本体に電源コードとHDMI(チューナーとのインターフェースに使う)だけをつなげばいい分離型がベターです。接続機器が増えた時に壁裏を再貫通させずに済むからです。

しかし、エコポイント大乱売でセパレート型はほとんど姿を消しました。需要とソリューションの自由度が反比例するというのも困った話です。現在、セパレート型を探すと、東芝セルレグザの第二世代46XE2があります。ディスプレイ部の奥行き29mmと薄型設計、本体とチューナー(HDD内蔵)間はHDMI一本で接続するだけですので、壁掛け設置には最高の製品といえるでしょう。やや高値ですが。

CELL REGZA SLIM 55XE2 [55インチ]

そうはいっても、殆どの薄型テレビに専用の壁掛け用金具が用意されています。若干の不便を顧みなければ、サイズを問わずテレビはすべて壁掛けできるのです。

壁掛けにあたって注意したいのは、液晶方式、特に大画面の主流であるVA型液晶は水平視野角にやや制限があります。大家族の場合、ソファの端に座った人が見づらくないか、購入候補が決まったら、販売店店頭でシミュレーションしてください。一度固定したらなかなか動かせません。一日の日照にも注意しましょう。

あえて一台を選ぶなら、パナソニックの「TH-P50VT3」をお勧めします。プラズマ方式で水平視野角が広いことも壁掛け設置に有利です。従来より明るくなっているので、設置場所も神経質にならなくてもOK。リビングのスペース、壁面が広ければさらに大きい54V、65V型を選ぶ手もあります。
最新のビエラを壁掛け設置したソリューション例

最新のビエラを壁掛け設置したソリューション例




大型ボード内に置く

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カリモク家具の大型リビングボード・ディエーレの例

壁面一杯にインテリアボードを置いて、その中央に置いたり、背面板に固定する方法です。配線への配慮がされているので、壁に掛けたようなスッキリした美観になります。高価で場所を占有すること、より大型の画面に買い替えたくなった時に不便です。


天吊り設置する

超薄型になり画面の厚味が減っただけでなく、重量も軽くなりました。誰もが考えるのが、天井から吊るすこと。20V程度の小型画面用に天吊り専用金具を用意しているメーカーはありますので、中小画面との組み合わせで「おそばやさん」気分もいいかもしれません。


誰でも考えるのが、絵画を吊るすピクチャーレールを使い、薄型テレビを壁に沿って天井から吊るせないか、ということ。いまだ製品化されていません。その理由は、地震の多い日本では、家が揺れたときに吊り下げられたテレビが前後に動いて、壁に打ち付けられ故障の原因になるからです。

これを防止するためには荷重は天井が支えても、何らかの方法でテレビを壁面に固定しなければなりません。それならば壁掛けと同じです。

あくまで「自己責任」の範囲ですが、比較的軽量の超薄型の中型画面なら、ワイヤで壁から離れないように仮固定することも出来そうです。研究の余地はあるでしょう。


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