シェアされる設備と家具たち
この大きな箱のあちこちには、他にもシェアする場が用意されています。エントランスの作業場の階段の奥には細長いカウンターの置かれた、バーのような空間。間仕切りの反対側には、洗面所と向かい合わせにトイレ、洗濯機、バスルームが一直線状に並んでいます。これらは引戸を閉めてしまえば、白い壁にしかみえないという、すっきりとしたデザインになっています。またバーのような空間の奥は、隣地との隙間に幅1.5m、奥行き4.5mの陽の当たる中庭になっています。
シェアハウスのメリットは、敷金礼金、保証人制度が無く初期費用が安いこと。また、共用部では人との接点が自然と生まれ、個室ではプライベートを保つことができる点にあります。この[SHAREyaraicho]でも、月に一回パーティやオープンハウスなどのイベントを開き、住人の友人や地域の人々との交流を図っているそうです。これからも、この新しいスタイルの住まい方に注目です。
◆建築データと建築家プロフィール