3階はペントハウス・タイプ
1. I 住戸:玄関脇はグリーンウォール。床は40cm角の磁器タイル敷き。 2. J住戸:LDKのフローリングはブラックチェリー。ホテルを想わせる天井のデザイン。 3. K住戸:フローリングは30mmの杉無垢材。断熱効果が高いので床暖を入れていない。 写真撮影は全て鳥村鋼一 |
3階は屋上にペントハウスのある3戸で占められています。
正面に横長の窓を開けた I 住戸は、室内の全てが真っ白。開口部に囲まれたスケルトンを生かして、中央に開放的な水廻りと収納の入るコアを配置しています。コアの一面はガラス製で、「グリーンのある生活」を実現させた、植栽と棚によるグリーンウォールとなっています。
隣のJ住戸は、ペントハウスに至る階段が、部屋の中央に象徴的に配置されています。南面一杯に大きな窓を設け、1つに繋がっていながら、見え隠れ、奥行き感を創り出しています。「ヨーロッパの格式あるホテル」のような、細かなこだわりが見え隠れするインテリアです。
K住戸は、床から天井までのハイサッシの大きな開口部と、杉板本実型枠仕上げによる躯体柱の和風な素材感が印象的です。階段室は、芝を敷き詰めた屋上に至る階段でもあることをほのめかすように、緑色の左官・塗装でまとめられています。
この計画は、タウン・クリエイションとゼロワンオフィスの初のコラボレーションによるものです。建物管理からマンション建替えまで幅広い知識と経験をもつタウン・クリエイションと、設計事務所でありながらコーディネートも手がけるゼロワンオフィス。奇しくもお互い10棟目となるこのプロジェクトは、それぞれの強みを掛け合わす事により、参加者・コーディネーター・設計者それぞれのカラーを出すことに成功したコーポラティブハウスとなりました。
◆建築データと建築家プロフィール