ネットオークションの売上、もっと伸ばしてみませんか?

サイズアウトした子供服や自作アクセサリーを売って、お小遣い稼ぎ……。そんなふうに趣味と実益を兼ねて、ネットオークションを利用する方も多いことでしょう。聞くところによると、この実益=売上は少しの工夫でさらに伸ばせる可能性があるとか。一体、何をすればよいのか、専門家に聞きました。

提供:ブラザー販売株式会社

お話をうかがった方

川崎 さちえ

All About『ネットオークション』ガイド:川崎 さちえ

ネットオークション歴は約13年。落札者から仕入れ・受注生産販売まで、多くの経験を重ね、「ネットオークションは生活のインフラになる」という考えを確立。現在も1ユーザーとして、業者とは違う視点で日々、ネットオークションに励んでいる。

売れ行きアップを目指すために必要なポイントはコレ!

ネットオークションの市場には、莫大な数のモノがひしめいています。だからこそ、「まずは見つけてもらうことが大事」と、川崎さん。

川崎さん(以下敬称略)「そのために必要なのが、タイトルに買い手の気を引くキーワードを入れること。そうでないと、検索されるときに引っかかりませんから」

たとえば衣類ならアイテム名、サイズ、色は必須。さらに、あまり袖を通していないものには「美品」のひと言を、ブランドものにはブランド名を入れるだけでも、見つけてもらう可能性が高くなるそうです。また、家電やパソコンには、製造年や型番を入れるのがオススメとか。悩んでしまうようなら、自分ならどんなキーワードで検索するかを考えるとよいでしょう。

ネットオークション

ネットオークションに出品するときは、季節感も大事。「相場と一緒に他の出品物をチェックして、足並みを揃えるようにしましょう」と、川崎さん。

川崎「第一印象が大事なので、写真は見やすくキレイなものを載せてください。背景はシンプルなものが一番。光を当てすぎると本来の色が出ないので、明るさにも気を付けたいですね。大手のネットオークションには撮影用のアプリがあったりもするので、ぜひ活用してください」

このほか、価格設定にも気を配るべきだとか。

川崎「現在の市場価格や過去の落札価格などで、売りたいモノの相場をチェックしておきましょう。なお、価格が固定されるネットフリマの場合は、高めの価格をつけるのもひとつの手。たいてい購入希望者から値引交渉が入るので、そこで下げるようにすれば、お互いに満足できる取引になるはずです」

相手とのやり取りに気を配れば、取引数アップも期待できる!

出品後、無事に落札されて荷物を発送するまでにも、丁寧な対応と配慮が必要です。なぜなら、取引の一部始終は自分の評価につながるから。

川崎「見知らぬ人とやり取りするネットオークションの場では、頼りになる情報は評価だけ。私も落札するときは、必ず相手の評価を見ています。ただし、取引相手の理不尽な理由で評価が下げられる人もいるので、コメントの内容を見て判断しましょう」

今後、取引の数を増やしていくためにも、評価は大切なもの。高くつけてもらうには、早めで丁寧な対応や、きちんとした荷造りなどは必ず実践したいですね。その上で、よいと聞くのが商品に礼状を付けること。これは本当に効果的なのでしょうか?

川崎「絶対必要というわけではないものの、付けている人は多いですね。受け取る側にもよりますが、私はひと言でも添えてあるとうれしいです。礼状自体もビジネスライクなモノクロより、カラフルなものの方が印象に残りますね。といっても、相手が男性の場合は、あまりかわいらしすぎない方がいいかもしれません」

礼状

相手に好印象を与えるという礼状。川崎さんによると、作成時はやや大きめの文字を使うのがよいそうです。これは、「顔も声も知らない相手なので、年配の方であるケースも考慮したい」からだとか。

他の出品物も知らせれば、リピートしてくれることも

礼状のほかにも、商品と同送した方がよいものはあるのでしょうか? 川崎さんによると、「他の出品物のリストなども入れておくと、同じ相手がまた購入してくれるかも」とのこと。

川崎「特に、記念切手やコインのようなコレクション性の高いものだと、“他にもこんなものがありますよ”とお知らせするとリピート率が上がりそうですね。リストには商品名と価格、オークションIDなどを記載しておくとよいでしょう」

また、家電などに取扱説明書が付けられない場合は、使い方などを書いて入れておくのもよいとか。

川崎「取扱説明書がないことに納得してもらっていても、“自分ではこう使っていました”と教えてあげると親切です。落札者側も、きっとうれしいと思いますよ」

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意外なモノでも売れるから、ネットオークションはおもしろい!

本

単品だと少額で手間がかかるモノも、まとめ売りにすると落札されやすくなるそう。「本なら全巻セットや同じ作者のセット、子供服なら上下10着セットといった出品方法がいいですね」と、川崎さん。

「ネットオークションでは、どんなものでも売れます」と、川崎さん。最近では、古新聞10kgが落札されていた取引も見かけたそうです。

川崎「どこで誰が何を欲しているかわからないから、本当に幅広い需要があるんです。これもまた、ネットオークションのおもしろいところですね。あなたがいらないモノでも、誰かにとっては必要なモノかも。大掃除のときに出た不要品も、捨てる前にまずはネットオークションに出品してみてはいかがでしょうか? ただし、自分にとって不要品でも家族には必要な場合もあるので、くれぐれもご注意ください(笑)」

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