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シャンプーするたびに髪の毛がごっそり……。もしかしてこのまま、毛が生えてこないのではないか…という不安さえ引き起こす産後特有の抜け毛問題。そもそもその原因とは? シャンプー方法など正しいケア法をご紹介。
提供:バイエル薬品株式会社
お話をうかがった方
美髪アドバイザー、毛髪診断士、スカルプケアリスト。国際線のCA時代に、機内の過酷な環境による髪のトラブルに悩み、同僚とオリジナル化粧品を開発して悩みを克服。その経験を元に現在は美容メソッドの情報発信や商品開発など幅広く活動中。
産後の抜け毛は本当に尋常ではない…という話はよく聞くけれど、妊娠中に抜け毛が気になるようになったというケースも。
「妊娠中に抜け毛は外的要因がとても大きいと考えられます。具体的には紫外線や体の冷え、栄養バランスのくずれ、寝不足、体調不良など。解消法としてはまず生活スタイルを変えることが最優先になりますね」(田村さん)
一方、産後の抜け毛はホルモンの影響によるもの。
「妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが増えます。ふだんは一定のサイクルで生え変わりを繰り返している髪も、この女性ホルモンの作用により髪の成長や育毛が促されるので、抜けにくくなるのです。そして産後、大量の女性ホルモンが必要ではなくなって急激に減少したときに、妊娠中に成長し続けていた髪が一気に抜けてしまうのです」(田村さん)
ホルモンバランスの変化が抜け毛の原因なのであれば、ある程度は仕方のないこと。あまり深刻に受け止めず、そういうものと構えておくことも必要といえそう。
基本的に人の髪の毛は1日に50〜100本抜けるのが平均。しかし産後は個人差があるものの多い人で300〜400本1日に抜ける人もいるといわれるほど。これではもう、新しく髪の毛が生えてきたとしても追いつかないのでは…と考えてしまうのも無理もない。
「ホルモンバランスの問題だけでいうと、産後1年くらいは抜けやすい状態にありますが、産後数ヶ月〜半年が抜け毛のピークになり、徐々に元に戻ります。しかし最近では、高齢出産や栄養不足が原因で完全には元に戻らないケースも増加しています。とりわけ栄養不足に関しては日頃の心がけで改善できるので、気をつけたいですね」(田村さん)
ヘアケアにおいて最も大事なことは、意外にも毎日きちんとシャンプーすることと、ドライヤーでしっかり地肌と髪を乾かすこと。
「抜け毛が気になるからといってシャンプーをしないのは、汚れをきちんと落とすことができず健康的な髪の成長を妨げることになり、かえって逆効果です。また赤ちゃんのお世話に忙しいと、髪を洗った後つい自然乾燥ですませてしまいがちですが、せめて地肌だけでもドライヤーで乾かしましょう。自然乾燥だと頭皮が蒸れて、雑菌が繁殖しやすくなります」(田村さん)
“シャンプー”“トリートメント”“ドライヤー乾燥”のテクニックは以下を参考に。
●シャンプー
(1)1〜2分のしっかり予備洗いがキモ
シャワーで38度くらいのぬるま湯を髪と頭皮にたっぷりと含ませ、汚れが落ちやすい状態に。
(2)指の腹で頭皮表面をなで洗い
シャンプーを手に取ったら少量のぬるま湯でゆるめ、生え際から頭頂部に向かって優しくなでるように洗います。
(3)もみ出し洗いで頭皮の毛穴汚れをオフ
頭皮をこするのではなく、指の腹で“動かす”感覚で毛穴の皮脂を絞り出すようにもみ洗いします。
(4)丁寧に、ためすすぎをする
シャンプーのぬめりがなくなってからもシャワーを頭皮に当てながら手のひらにお湯をため、すすぎをしっかりと。
●トリートメント
(1)髪全体を軽く絞る
トリートメント剤を髪に行き渡りやすくするため、髪に残った水分をなるべく取り除きます。
(2)毛先を中心に塗布する
手のひら全体で温めながら、もみ込むように塗布。髪の中間〜毛先になじませ、頭皮につかないように注意して。
(3)そのまま3〜5分おく
トリートメントの有効成分をきちんと髪に浸透させるため、すぐに洗い流さずしばらく放置するのがポイント。
(4)しっかりとすすぐ
髪全体を洗い流したら、頭皮をためすすぎし、とりわけ頭皮にすすぎ残しがないように。
●ドライヤー乾燥
(1)頭皮をざっと乾かす
髪をかきわけながら、ドライヤーの風をまんべんなく当て、素早く頭皮を乾かします。
(2)髪の根元〜中間を乾かす
熱の負担を避けるために髪とドライヤーは20cm離し、キューティクルの向きに沿って上から下に乾かします。
(3)冷風で頭皮と髪を引き締める
8割くらい髪が乾いたら、冷風にチェンジ。頭皮と髪のキューティクルを引き締めます。
(4)ブラッシングする
仕上げに全体をブラッシングしてキューティクルを整えます。このとき、定期的に分け目を変えると薄毛の予防にも。
さらに自分に合った頭皮用のエッセンスを使うことも効果的。
「頭皮を保湿し、栄養を与えることで髪の成長をサポートする働きがあります。ただし妊娠中や産後はホルモンに影響によって肌質も変化しやすくなるので、いつも使っているものが合わなくなることも。きちんと様子を見ながら使うようにしましょう。かゆみや刺激を感じる場合は使用を一度ストップして」
髪の毛や女性ホルモンを作るうえで大元となるのは、たんぱく質。
では具体的に一日に必要な量とは?
「一般的に女性の場合は55gを目安にするといいでしょう。低カロリー高たんぱくの食材をバランスよく摂取することも大切です。そしてたんぱく質は、ビタミン類と一緒に摂らないと体に吸収されにくいのでご注意を。とりわけ髪の毛に必要なケラチンたんぱく質の生成にはビタミンB6が必要な栄養素です。さらにミネラルは髪にツヤを与えたり、メラニン色素をサポートするので健康的な髪を育むためにも欠かせない栄養素です。また妊娠中に摂取したほうがいいといわれる栄養素の葉酸もビタミンB群の一種です。血液と髪は密接に関わっているので、産後も意識的に取りたいですね。」(田村さん)
とはいえ、妊娠中や産後は育児に追われ、栄養バランスを気にする余裕がなくなってしまうことも…。
「そんなときはサプリメントを活用するのもひとつの方法。ただしサプリメントに頼りすぎるのではなく、あくまでも普段の食生活をベースとしたうえで不足分を賢く補うのがいいですね」(田村さん)
妊娠中は赤ちゃんに栄養がいってしまうので、自分自身のためにも栄養バランスには注意が必要です。また妊娠前も実は重要。妊娠がわかるタイミングでは赤ちゃんが育ちはじめています。妊娠を望んでいるなら、早めにサプリメントなどで栄養を補っておくと良いでしょう。
髪の毛が抜けやすい産後、いきいきとした髪の毛を保つためには妊娠前や妊娠中のケアが肝心。きちんとした栄養管理と正しいヘアケアで、変わらぬ美しい髪をキープしましょう。
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掲載期間:2016年10月12日~2016年12月31日