
慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人のメンタルヘルスの重要性を悟りました。精神病院の現場から、みなさまの毎日の心の健康管理にお役に立てるよう、メンタルヘルスに関する情報発信を行っていきます。
こんにちは、中嶋 泰憲です。突然ですが、あなたにとって、幸せな生活に必要なものは何でしょうか? 近年では、幸せの条件を聞かれたとき、「心の健康」をあげる人も多いようです。どんなに経済的・物質的に満ち足りていても、気持ちが冴えず、何もやる気がしないような沈んだ状態では、毎日の生活を楽しむことはできません。こうした状態が深刻で、かつ一定の期間持続してしまうと、心の病気の可能性が出てきます。心の病気は決して稀なものではありません。日常的な憂鬱な気持ちやイライラは、多くの人が経験しているでしょう。一方で心の病気は、体の病気と同じように正しくケアされるべきという認識が遅れ、今でも個人の性格や怠慢が疑われるなど、誤解を受けてしまうこともあります。近年では、「うつ病」「依存症」「ドメスティック・バイオレンス」などの精神医学的な言葉が、マスコミでもしばしば取り上げられるようになりました。心の病気の正しい知識が必要だということは、みなさまも十分、認識されていると思います。このサイトでは様々な情報が飛び交う心の病気について、正しい知識を解説していきたいと思います。
寒さに弱い・疲れやすい・気分が落ち込む……うつ病的な不調は「甲状腺機能低下症」が原因の可能性も
【医師が解説】うつ病を疑うような気持ちの落ち込みの症状は、心の病気ではなく、別の病気が原因で起こることもあります。「気持ちが冴えない」「寒さに弱くなった」と感じる方に一度疑って頂きたいのが「甲状腺機能低下症」です。甲状腺機能低下症の原因、主症状と問題、検査法、見分け方、治療法について解説します。
落ち込んでいるときのお酒はなぜ危険? うつ病の治りも遅くなる心の不調時のアルコールのリスク
【医師が解説】「酒は百薬の長」と言われますが、落ち込んでいるときの飲酒には注意が必要です。特にうつ病などの心の病気の治療中は、アルコールは避けましょう。不安感はお酒では解決できませんし、心の病気の症状を悪化させ、アルコール依存症のリスクを高める危険すらあります。分かりやすく解説します。
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