ドラマガイド黒田 昭彦

春ドラマは『JIN-仁-』がトップ独走、それに定番・刑事ものが続きここまでは予想通り。しかしその後はかなり意外。そこには日本が困難な状況にある中、生き抜いていくための鍵がある？

田中好子さんが亡くなられました。スペシャルドラマなどで主演もできるだけの力があるのに、一歩ひいて若い主役をサポートできる演技は貴重なものでした。次のみんなに愛される母親役女優はだれなんでしょうか？

春ドラマ、ここまでスタートしたところでは、予想通り『JIN-仁-』が初回で今年の連ドラでは『相棒』の最高と並ぶ視聴率をマークし、はやくも独走状態。ガンダム的にいうと「あっ、圧倒的だ……」という感じです。『JIN-仁-』に一矢報いるドラマはあるのかないのか？残りの春ドラマを紹介します。

春ドラマはまずは『相棒』の後番組『遺留捜査』、続いて前作が好評だった『BOSS』2ndシーズン。『ハンチョウ』も堅調と刑事ドラマ好調トレンドは続いています。続いて春ドラマの二週目、4月17日（日）～22日（金）に始まるドラマを紹介します。

こんな時に受け入れられるのは「明るく前向き」なドラマ。それが基本パターンの朝ドラは『てっぱん』の最後も『おひさま』のスタートも好調です。夜放送の連ドラでそれに続けるのはどれでしょうか。

『渡る世間は鬼ばかり』が現在放送中の第10シリーズが最終シリーズとなり、また『3年B組金八先生』が「最後の贈る言葉」4時間スペシャルでファイナルを迎えることになりました。『サザエさん』のようにアニメなら時代をこえて続けられるけど、ドラマの場合、リアルな年齢には勝てません。

昨年末に選んだ「2010年のベスト5」で『ゲゲゲの女房』『火の魚／その街のこども』『セカンドバージン』とNHK作品が5つの内3つを占め、絶好調です。この好調の原因はNHKの危機感にあります。そしてNHKドラマが危機感によりよみがえったことは過去にもありました。

ドラマの企画は他でやらないおもしろいものを、とがんばって考えるのでしょうが、人の考えることはどうしても似てしまい……。

春ドラの情報が出てきました。冬ドラがイマイチ盛り上がっていないことを反映してか、ヒット作の続編もの、最近主流の刑事ドラマ、それに学園ものが目立ちます。思惑通りにヒットなるんでしょうか？

金田一さんは名探偵で綾小路さんは、と名字だけでキャラクターがイメージされることがあります。それでは織田裕二が演じている黒田さんは？