はじめての資産運用ガイド北川 邦弘

日本株は調整局面を迎えています。こんなときに、憂うつになったり、精神が不安定になったりしていると、大事な健康まで損ねてしまいます。株安にへこたれない強い心の作り方をお伝えします。

人間が感情的に行いたいのは、集中投資と短期回収です。その誘惑を抑制できたときに、豊かな資産運用の世界が広がってきます。ギャンブルのような投資をしていても、人は疲れるだけで幸せになれません。分散、長期、複利の三原則を守れば、幸せになれます。

日本人は投資に慎重ですが、そのワケは投資を思いとどませる5つの口実があるからです。深く思っているワケではなくても、なんとなく抱いている思い込みの中に、投資をさせないネガティブな投資感があります。そのままで、これからの人生は大丈夫ですか？

投資の世界は公平です。その人の考えに応じた結果が手に入ります。目先の利益に執着する人はせわしないマネーゲームにほんろうされます。自分の心を整えて投資できる人は、安定した成績を得られます。そのために必要な3つのメンタリティをご紹介します。

マネーリテラシーが未熟な人は、早くたくさん儲けようとします。しかし、長期投資で安全に始めることが本当は賢い方法です。永い間続けることだけでなくて、途中で中断したり、止めたりしないことが大切です。なぜなら、長期投資の成果は、一瞬のうちに作られるからです。それを日本株のデータからご紹介しましょう。

投資の入り口に外貨預金があると思っている人が多いのに驚きます。外貨預金はハイリスクローリターンの報われない金融商品です。そこでお金が増えてもファイナンスの学びにはならないでしょう。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」のたとえのごとく、最初から怖がっていたら何も学べません。怖さ対策は金額調整でしてください。たとえば毎月2万円とか……。

日本語の「カブ」にはネガティブなイメージが込められています。怪しい、損する、騙される、軽蔑されるなどの悪い印象が張り付いてしまいました。しかし、株は現代の資本主義を支える根幹です。正しく理解しないと、不動産やFXなどの他の投資との公平な比較ができなくなります。株式の正しいメリットを知ってください。

アベノミクスにより、長かったデフレのトンネルから抜けでようとしている日本経済。次にくるのは、金利上昇か？インフレか？大きなターニングポイントに立ついま、あなたの生活を守るために考えなければいけない注意点は？

商品投資をバクチ的な投機と思い込んでいませんか？商品先物はリスクが高いですし、乱暴な勧誘手口もありましたが、商品そのものはとても真っ当な資産です。分散投資の一つとして検討の余地ありです。

アブラハム・プライベートバンク（アブラハムPB）に営業停止命令が出されました。オフショアファンドを無資格で販売していたという金融庁の見解です。悪徳業者の肩を持つつもりはありませんが、すでに投資をしてしまっている人は冷静な対応が必要です。運用自体は行われているのですから、元本放棄まで思い詰めるのはもったいないという考えもあります。