作家。 政治、文化芸術、スポーツ、エンタインメント分野の記者、事業プランナー、国会議員のスピーチライター。
たかが見かけ、されど見かけ~印象が信用に与える影響
ドイツのメルケル首相がダイエットに成功したと欧米メディアが報じている。彼女の場合、スキーで負傷したのをきっかけに、あくまで健康のためにと主治医から薦められたものだが、ドイツをはじめ欧米社会では、他人の体型や見かけを口にするのはタブーとされる。その一方で、「肥満」は「喫煙」とならび、ビジネスでの信用に悪影響を及ぼすことも知られている。
「不良社員」は不必要か?
政府は働く時間を自己裁量とする代わりに残業代を支払わないことを骨子とする「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を決めた。人件費削減したい企業により、これまでも様々な雇用形態が考えられたが、その目的は極論すれば「働かない社員の排除」だ。しかし「働かない社員」の見極めは難しい。本当に働いていない社員もいる一方、働いてないように見えながら重要な役割を果たしている社員がいることもあるのだ。
「体にいい」は本当に体にいいのか?
政府は成長戦略の一環として、トクホ(特定保健用食品)や栄養機能食品に続く「食品の新たな機能性表示制度」を来春から導入することを決めた。これは、食品に含まれる成分がどのように体にいいかという機能性表示を「食品全般」に拡大するもので、世界的に例がない。しかもこの仕組みでは企業の自己責任で機能性を表示できる。どこかに落とし穴はないのだろうか。
AKB商法を見直す時期が来たのかもしれない
AKB48の握手会でメンバー2名が襲われる事件が起きた。命にかかわるものでなかったのが何より幸いだが、今はストーカー事件などがあとを絶たない時代。アイドルとファンが直接会うことに対する危険性については以前から指摘されてきたが、AKB48はこうしたイベントへの参加券や選抜総選挙の投票券目当てにCD売り上げを伸ばしてきたのも事実。AKB商法と呼ばれるビジネスモデルにも見直すべき時が来たのかもしれない。
「浅田真央」という名のミロのヴィーナス
フィギュアスケート女子シングルの浅田真央選手が来シーズンの休養を宣言した。5歳からスケート一色だった彼女にとって完全休養は人生初だが、ファンにとっても初めて迎える浅田真央のいないシーズンとなる。
ASKAのCD・DVDの回収は正しい判断か?
ミュージシャン・チャゲ&飛鳥のASKA容疑者が覚醒剤所持の疑いで逮捕された。ミュージシャンが禁止薬物に手を出してしまう事件はこれまでにも起きているが、そのたびに行われるのが作品の回収と出荷停止だ。今回の事件もすでにCDやDVD等の回収が行われている。なぜいつも当たり前のように回収や出荷停止が行われるのか。その判断は正しいのだろうか。
「美味しんぼ」が起こした やむにやまれぬ問題提起
人気漫画「美味しんぼ」で福島県における深刻な放射能汚染が描かれた件。2年かけて現地を取材した内容を描いているという作者に対し、描かれた内容が事実と異なり風評被害を生むとして抗議の姿勢をとっている福島県知事。当事者が抗議するのは当然だが、政府高官までが問題に言及するなど事態は拡大するばかり。果たして「表現の自由」なのかまたは「風評被害を生む迷惑行為」なのか。意見は真っ二つに分かれている。
人はなぜ高橋大輔に魅了されるのか
先シーズン限りで引退すると見られていたフィギュアスケートの高橋大輔選手が一年間の休養を宣言。競技会でまた彼の演技を見られる可能性が残り、喜ぶファンの声が絶えない。あまたいる選手の中でも、高橋選手はとりわけファン層が厚く国籍も問わない。なぜ彼の演技は見る人の心をつかみ、魅了するのか。それは比類なき彼の芸術性にある。
過熱するSTAP報道の裏で何が起きているか?
世紀の発見から一転、疑義が生じている「STAP論文」。小保方晴子ユニットリーダーに続き、論文の共同執筆者で上司でもある笹井芳樹氏が会見。マスコミ各社は連日この話題を報じているが、少し前まで報道は「偽ベートーベン事件」一色。その前は「ホテルの食材表示の偽装問題」。ゴシップの過熱報道は単なる偶然か、それとも何かわけがあるのか。状況証拠を重ねると、一つの仮説にたどり着く。
ハズレ馬券は経費じゃない?急がれる法整備
北海道の公務員男性が「ハズレ馬券」を経費として認めるよう、東京地方裁判所に提訴した。男性は約72億7千万円の馬券を買い、約78億4千万円の払い戻しを受け、差し引き約5億7千万円の利益をあげた。ところが国税当局は「的中馬券以外のハズレ馬券は経費と認められない」とし、実際の利益を上回る金額を課税。ハズレ馬券は経費なのか違うのか。これは日本で解禁が予定されるカジノの成否をも左右する重要な問題でもある。
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