コーチング・マネジメント ガイド 宇都出 雅巳
うつで まさみ
大学時代から速読教室に通い始め、10を超える速読法を学び、行政書士、宅建、公認会計士試験など、試験勉強で実践研究を重ねる。その中で記憶術も実践。また、20年以上にわたりプロフェッショナル・コーチとして経験を重ねる。その経験に認知科学の知見を加えた独自の学習法・成長法を確立し伝えている。著書は25冊以上。
ガイドからの挨拶
速読法や記憶術などの勉強法とコーチングなどの対人支援法。一見、共通点がないようですが、どちらもその本質は「記憶」のマネジメントにあります。なぜなら「記憶」こそが、われわれの存在そのものであり、その能力の土台を形成するものだからです。
アメリカの小説家の言葉にこんな言葉があります。
「あなたは自分が記憶の持ち主だと思う。だが、本当は記憶があなたの持ち主なのである。」
（ジョン・アーヴィング）
あなたは今、この文章を読みながら、自らの記憶が思い出され、その理解や解釈、判断に影響を与えていることに気づいているでしょうか？ 同じものを読んでも、あるいは見ていても、それをどう認識するか、受け止めるかは人それぞれです。なぜなら、人はそれぞれ別の記憶を持ち、それが知らず知らずのうちにわれわれが世界を認識するという段階から影響を与えているからです。
また、試験勉強で記憶が大事なことは言うまでもないでしょう。覚えないと点数は取れませんから。しかし、そもそも本の内容を理解するためにも、記憶はなくてはならないものです。なんでもかんでもネットで検索できる時代になり、記憶などいらないと思われがちですが、そんなことは決してありません。記憶することで頭の回転は速くなり、速読にしても勉強にしても、さらには仕事にしても速くなるのです。
記憶をいかに効率的に蓄え、それを活用していくか？ 記憶に振り回されたり、記憶で自分の限界を決められたりするのではなく、成長を加速するためにどのおうに記憶をマネジメントすればいいのか？
あなたの勉強も仕事も人生も、あなたが自分自身の記憶とどううまく付き合い、活用できるかにかかっています。記憶術、コーチングを学び、あなたの記憶をうまく使って、学習、成長を加速させていきましょう！
経歴・バックグラウンド
１９６７年、京都府生まれ。
東京大学経済学部卒業。経済出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学スターンスクール留学。2000年 MBA取得（マーケティング専攻）帰国後、外資系銀行を経て、２００２年に独立し、トレスペクト経営教育研究所（現・トレスペクト教育研究所）設立。2021年に公認会計士試験合格後、2022年からは都内の監査法人に勤務し、会計監査にも従事している。
大学時代から速読法、記憶法を学び始め、読書や英語学習、試験勉強で実践。2002年には1ヶ月でCFP試験に合格し、独自の勉強法を「高速大量回転（KTK）法」としてメルマガ、ブログ、さらには書籍で発信する。2010年には2ヶ月で行政書士試験に一発合格。その試験勉強の模様をメルマガ・ブログで実況中継し話題を呼んだ。その後、2021年には1年8か月の勉強で54歳で公認会計士試験に合格を果たす。
コーチングは日本における草創期である2001年に出会い、その後、コーチ養成機関ＣＴＩジャパンリーダー(2004～2009年、2017～2018年)としてコーチ養成にも携わるとともに、プロフェッショナル・コーチとして多くのクライアントのコーチングを行う。2004年からはオールアバウト「コーチング・マネジメント」ガイド（コーチング・記憶術担当）を務めている。
著書に『絶妙な聞き方』（PHP研究所）、『どんな本でも大量に読める「速読」の本』（大和書房）、『「1分スピード記憶」勉強法』（三笠書房）、『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』（クロスメディア・パブリッシング）、『自分を変える「脳」の習慣』（SBパブリッシング）など25冊を超え、海外翻訳も多数。訳書に『コーチング・バイブル』（東洋経済新報社、共訳）、『売り込まなくても売れる！実践編』（フォレスト出版）、『応用インプロの挑戦』（新曜社）がある。
資格
ニューヨーク大学・スターンスクールMBA（2000年取得）
NLP（神経言語プラグラミング）マスタープラクティショナー（2002年取得）
CPCC（認定コーアクティブ・コーチ 2004年取得）
PCC（国際コーチ連盟認定 プロフェッショナル・コーチ 2007年取得）
日本ほめる達人協会 特別認定講師（2015年取得）
経営・所属している企業・団体・協会
トレスペクト教育研究所代表（「トレスペクト」とは「トラスト」（信頼）と「リスペクト」（尊敬）を組み合わせた造語。
日本公認会計士協会 準会員
ホームページ・運営サイト
趣味・特技
読書
好きなことば・座右の銘
「至誠にして動かざるもの、いまだこれあらざるなり」