アートガイド藤田 千彩

日本に５つある国立の美術館。それぞれ個性があるなかで、今回ご紹介する国立国際美術館は、目を引く建築や現代美術のコレクションなどがユニークな美術館です。

現代美術を楽しむ場には、美術館とギャラリー（画廊）があります。音楽でたとえるなら、大型ホールとライブハウスのようなもの。「ライブハウス？知り合いが出てるから行くけど」とためらってしまうように、ギャラリー（画廊）に行くことって、敷居が高いですよね。今回はそんなギャラリー（画廊）へ行ってみましょう！

普通の生活には必要なくて、現代美術に欠かせないものと言えば「コンセプト」。展覧会のアーティストトークや学芸員さんの説明でも「この作品のコンセプトは」と聞いたことがあるでしょう。でもそれ一体何？今回は「コンセプト」についてご紹介しましょう。

群馬県の高崎市郊外に広がる公園「群馬の森」にある群馬県立近代美術館。緑に囲まれたエリアに、磯崎新の建築が映えている美術館です。

「オークション」という言葉を聞いたことがあるでしょう。せりで八百屋さんたちが野菜の値段を決めていくように、参加者が美術作品の値段を価値づけていく場が「オークション」です。

いまや日本各地に美術館があるなかで、今回ご紹介する和歌山県立近代美術館は、オープンして50年以上、1万4000点ものコレクションを持つ、日本屈指の老舗（しにせ）の美術館です。

現代美術は難しい？理屈はおいといて、現場に出てみませんか。「こうやって鑑賞したらいいのか」と気が付くと、難しいこともなんとなく面白く感じるようになるでしょう。

毎年2月に行われる「文化庁メディア芸術祭」のように、いまメディアアートというジャンルが注目されています。でもメディアアートって、どういうアート作品なのでしょうか？

美術館の名前にもあるヤマザキマザック株式会社は、工作機械で世界シェア１位の会社です。ヤマザキマザック美術館では、会社が海外へ進出した40年前から少しずつ集めてきた、という美術品を見ることができます。

現代美術は難しい、分かりにくい。そういった声をよく耳にします。現代美術に関わる人たちの話を聞きながら、3回シリーズで「現代美術とは？」をひも解いて行きます。