今回は美術作品に欠かせないシステム「オークション」を紹介します。オークションとは、日本で言うところの「せり」です。今回は大手オークション会社のひとつ、クリスティーズ(Christie's)に取材へ行って来ました。


オークションの目的

オークションは、宝石などの高級品、ワインなどの嗜好品、そして今回ご紹介する美術作品など、幅広いものを取り扱うことができる売買の場です。

例えばあなたが持っている美術作品を売りたいとき、買ったところに持って行くこともできますが、オークションに出すということもできるのです。また、あなたが作品を買いたいとき、どこで買えばいいのか分からないと悩むならオークションに参加してみてはいかがでしょうか。

オークションはそういった売買のニーズに基づき、せり方式で、作品の値段を買いたい人たちが決めていきます。その価格が思いもかけず高値になったときはニュースになったり、美術作品の市場にも影響を及ぼすこともしばしば。

オークションは美術作品の価値づけの場とも言えるでしょう。


オークションの仕組み

下見会

下見会

オークションのスケジュールは、おおまかに「下見会(viewing)」と「オークション(sale)」に分かれます。

美術作品の場合、まず、売りたい作品をオークション会社に託します。その託した作品が、オークションに出品される作品です。

 
Auction Scene

オークションの様子。

「オークション」が開かれるまでの数日間、オークションに出る作品を見ることができるのが「下見会」です。各作品には落札予想(見積)価格(estimate)がつけられており、作品を購入したい人は、その値段をもとに下見会で目星をつけておくのです。

Someone has a paddle

パドル(札)を挙げる人がいます!

そしてオークション当日。会場には多くの人たちが集まり、下見会に並んだ美術作品作品は、ロット番号順に登場します。

会場では、パドル(札)を持った人が自分が購入したい値段を叫ぶ姿を見ることができますし、 途中で電話の入札もあります。

オークションが始まると会場はにわかに活気づき、オークショナーが高く価格をつけた人を指していきます。

 

Auction by phone

電話で入札も!

しばらくすると会場が一瞬静かに。つまり、それ以上の価格をつけている人が出てこないということです。オークショナーがハンマーで合図を鳴らし、最後に価格をつけた人の値段で落札。作品価格が決定します。 

いかがだったでしょうか?

 

Auctioneer decide the price

作品の値段が決まった瞬間。

実際のオークションは「買いたい……ああ値段が上がっていく」というそわそわした気持ちの人たちで溢れ、とてもリズミカルで、臨場感たっぷり。

もしチャンスがあれば、皆さんもぜひオークションに参加してみてくださいね。

 


All images of (C) Christie's Images


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