ミステリー小説
ミステリー小説関連情報(4ページ目)
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記事一覧
ジャック・ケッチャムの鬼畜な世界
ガイド記事福井 健太ジャック・ケッチャムの特異性ニューヨークからメイン州の避暑地を訪れた6人の男女が"食人族"に襲われた。"食人族"と"都会族"の死闘を描くデビュー作。小説を読むことは一種の疑似体験だが、読者の求める"それ"がポジティヴなものだとは限らない。ハッピーエンドの恋愛小説に浸りたい人がいるように、嗜虐的な物語...続きを読む
深水黎一郎のアートミステリー
ガイド記事福井 健太期待の新鋭・深水黎一郎殺人犯はこの本を読んでいる"あなた"――そんな大胆な趣向を凝らしたトリッキーなデビュー作。鏡を使った装丁もユニークだ。1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学部後期博士課程修了。在学中に仏政府給費留学生としてフランスに留学。ブルゴーニュ大学修士号、パリ大学DEA――そんなアカデ...続きを読む
フロスト警部のハードな日々
ガイド記事福井 健太R・D・ウィングフィールドの略歴クリスマスを間近に控えたロンドン近郊の田舎町デントンで難事件が続発した。稀代のアンチヒーロー・フロスト警部の記念すべきデビュー作。R・D・ウィングフィールドは1928年ロンドン生まれ。石油会社に勤務しながら作家を志し、1968年にBBCのラジオドラマで脚本家としてデビ...続きを読む
松尾由美のファンタジックミステリー
ガイド記事福井 健太異端のミステリー作家・松尾由美松尾由美は1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部を卒業後、1989年にファンタジックロマン『異次元カフェテラス』でデビューを果たし、1991年に「バルーン・タウンの殺人」で第17回ハヤカワSFコンテストに入選。1994年に上梓された同シリーズの第1作品集『バ...続きを読む
『ポドロ島』への案内状
ガイド記事福井 健太L・P・ハートリーとは?作品集は上梓されないものの、アンソロジーには頻繁に採用される短編の名手――そんな作家はさほど珍しいものではない。2004年刊の『誰でもない男の裁判』で注目を集めたA・H・Z・カー、2005年刊の『クライム・マシン』でブレイクしたジャック・リッチーなども、日本では長らく"アンソ...続きを読む
英国ミステリーの名匠マイケル・イネス
ガイド記事福井 健太文章:福井健太(AllAbout「ミステリー小説」旧ガイド)マイケル・イネスの邦訳史マイケル・イネス(「マイクル・イネス」と表記されることも多い)は1906年にイギリスのエディンバラで生まれた。オックスフォード大学オリエル・カレッジを卒業後、1935年に英文学教授としてオーストラリアのアデレード大学...続きを読む
キッド・ピストルズの"最低の"帰還
ガイド記事福井 健太本格ミステリー界きっての異才・山口雅也死者の甦る村で起きた連続殺人。犯人の目的は何なのか?奇抜な設定とロジックが結合した名作中の名作。最も野心的に"実験"を行ってきた本格ミステリー作家は誰か――この質問には様々な回答が考えられるが、山口雅也がその筆頭格であることは確かだろう。死者が甦生する世界の殺人...続きを読む
北森鴻のミステリー・シリーズ
ガイド記事福井 健太北森鴻はどんな作家なのか舞台に復帰した女形の主治医が惨殺され、河鍋狂斎の幽霊画が新たな犠牲者を生む。歌舞伎界の闇を描く北森鴻のデビュー作。北森鴻は1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部を卒業後、編集プロダクションに勤めながら創作を続け、1993年に「仮面の遺書」が公募アンソロジー『本格推理1』に掲載...続きを読む
古典新訳文庫で読むミステリー
ガイド記事福井 健太古典新訳文庫のコンセプト"ミステリーの始祖"エドガー・アラン・ポーの作品集。これを読まずしてミステリーは語れない。2006年9月に創刊された古典新訳文庫は、現代人に読みやすく古典を改訳する(「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」)という方針で作られている。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟...続きを読む
スウェーデンミステリーの最前線
ガイド記事福井 健太スウェーデンの生んだ国民的作家ヘニング・マンケルとはスウェーデン南部に住む老夫婦が惨殺された。捜査を担当したクルト・ヴァランダー刑事は、被害者の"二重生活"を突き止めるのだが……。年季の入った翻訳ミステリー読者であれば、スウェーデンの警察小説と聞けば〈マルティン・ベック〉シリーズを連想するはずだ。マ...続きを読む