脳・神経の病気
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血
日本における3大死因の1つで、誰にとっても他人事ではない脳梗塞。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に関する正しい知識をつけていただけるよう、主な症状、原因、検査法、予防法、治療法をわかりやすくまとめました。
記事一覧
血圧が高くなくても、脳卒中になるかも!?
ガイド記事山本 匡「脳卒中」ってどんな病気?ラクナ脳梗塞のMRI画像「脳卒中」という病気の名前をご存知かと思います。脳が障害をうけて体が動かなくなる現象として理解をされている方が多いかもしれませんね。でも、実は脳の病気というよりも、血管や心臓の病気なのです。一般的に、脳卒中は「脳梗塞」と「脳出血」(※1)を合わせたも...続きを読む
脳梗塞の原因と症状
ガイド記事菅原 道仁脳梗塞とはMRA検査で脳血管の状態を映し出した画像。矢印部分が脳血管が詰まった部分私たち脳神経外科医が一番多く診察する病気、それが脳梗塞です。脳梗塞は日本における3大死因の1つで、誰にとっても他人事ではありません。日本では約140万人の脳梗塞患者がいるといわれ、年間8万人の方が脳梗塞で亡くなっている...続きを読む
脳内出血(脳出血)の原因・症状・治療法
ガイド記事菅原 道仁突然の意識消失や身体の麻痺……脳内出血の原因は?脳内出血を起こした場合、ほとんどは、血圧管理を中心とした内科治療を行います。しかしときには手術治療を行わなければならないことがあります脳内出血は、脳内の血管が破れてしまうことにより引き起こされます。「脳出血」という言葉もありますが、これもほとんど同義で...続きを読む
脳梗塞の治療法・予防法
ガイド記事菅原 道仁脳梗塞の治療法脳梗塞治療の中心は薬物治療。発病してから1~2週間は点滴治療で、病状が落ち着いたら内服治療へ切り替えます脳梗塞の治療法は時期によって大きく異なります。脳梗塞の治療は手術治療を行うより、点滴治療や内服治療といった内科的な治療が一般的。薬物治療だけでなく、リハビリテーションを組み合わせるこ...続きを読む
くも膜下出血の原因と症状
ガイド記事菅原 道仁くも膜下出血とは2010年4月2日、読売ジャイアンツの木村拓也コーチが、試合前の練習中に倒れ、4月7日帰らぬ人となりました。病名はくも膜下出血。くも膜下出血は現在でも年間約1万4千人の命を奪っており、医療が発達した現在でも怖い病気の一つです。脳は複数の膜で包まれていますが、そのひとつが「くも膜」です...続きを読む
くも膜下出血の治療と予防
ガイド記事菅原 道仁くも膜下出血の治療真中にある球状のものが脳動脈瘤。黄色い部分はコレステロールが沈着しているところ。この動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血になります医学が発達した現代においても治療の難易度が高い、くも膜下出血。私たち脳神経外科医は、患者さんのために全力をつくして集中的な治療を行っています。このくも膜下出...続きを読む
脳幹出血ってどんな病気?
ガイド記事山田 恵子プロレスラーの橋本真也さんが40歳という若さでお亡くなりになったというショッキングなニュースが飛び込んできました(ご冥福をお祈りいたします…)。原因は「脳幹出血」とのこと。聞きなれない病名ですが、これは「脳出血」という、脳の中の血管が破れて出血が起こる病気の一種です。そこで今回は、脳幹出血についてお...続きを読む
クモ膜下出血ってどんな病気?
ガイド記事山田 恵子つい最近、料理家の小林カツヨさんが、クモ膜下出血で倒れられたというニュースがありました。レシピを愛用している一人として、早くお元気になって『ちゃちゃっと』料理されるお姿を拝見したいところですが・・・・クモ膜下出血は、脳の中の血管の一部が破れて出血が起こる病気の一種です。(クモ膜下出血を含めて、危険な...続きを読む
脳梗塞、心筋梗塞は予防可能?
ガイド記事山田 恵子日本人の死因のトップ3はがん、心疾患、脳血管疾患。この3つで約6割にも及びます。とくに心疾患や脳血管疾患のベースになるのが動脈硬化。動脈硬化が進行すると、脳梗塞(脳の血管がつまること)や心筋梗塞(心臓に栄養を送っている血管がつまること)など、人が生きてゆくために重要な臓器の血管が詰まりやすくなってし...続きを読む
冬場の入浴時は、脳卒中に注意!
ガイド記事西園寺 克入浴時は、脱衣場、浴室の洗い場、浴槽の温度変化に加えて、湯船内の水圧の影響、さらに入浴中の体温上昇に伴う発汗による脱水が起きます。結果として、血圧や血液組成の変化が起きて、いわゆる脳卒中が起きやすくなります。入浴前の水分補給と入浴後のバスローブの着用で発作を予防しましょう。意外と無自覚?「温度変化」...続きを読む