インドのグーグルになる可能性あるシフィー
インドのインターネット市場は爆発的な成長を遂げる可能性がある |
シフィー(ADRコード:SIFY) はインドのソフトウェア企業です。同じインドのIT関連銘柄というと、インフォシス、ウィプロ、サティヤムが断然規模が大きく有名ですが、シフィーはこれら御三家より10~20分の1程度の、非常に小さな売上規模で、また形態も違います。これらの大手3社は欧米の大企業と組んでソフトウェアの共同開発などをメインにしています。地球の裏側という時差を利用して、アメリカが夜の間にソフト開発を引きついで請け負い、24時間体制で開発しようとするものです。ライバルはIBMインド(IBMの現地法人)などになります。一方でシフィーはむしろ、個人向けのインターネットサービス事業(ポータルサイト運営、プロバイダー事業)を核としています。もともとダイヤルアップのプロバイダー事業主体からスタートして、企業向けデーター・ネットワーク・ホスティング・セキュリティー各サービスといったものが50%を占め、残りは消費者向けブロードバンドプロバイダー、ポータルサービス、ゲーム、eコマース、サイバーカフェといったものを主流にしてます。駅などに簡易サイバースペース「Iway cafe 」というお店を一日2件ペースで132都市に3100店作りました。インドでは断トツの知名度で同社に次ぐチェーンの店舗数は約240店舗ですから、大きく2位以下を引き離しています。
爆発的な潜在成長性を持つインドのインターネット市場
国策もあり今後インドにおける2億世帯のブロードバンド加入、オンラインショッピングなどが視野に入り、インターネット業界はこれから爆発増必至です。インドでは現在、まだたったの2500万人しかインターネットに加入していませんし、ハイスピードブロードバンドに到っては0.1%の普及ですから、今後政府が国中をIT化しようと後押しするなかで、どれほどの潜在市場をシフィーは持っているか計り知れません。インドのインターネット普及率は向こう数年間で4倍に伸びると見込まれています。業界団体「インド・インターネット・モバイル協会」のリポートによると、07?08年までに同国のネット人口は1億人に達する見込みです。もちろん外資もこの市場を狙っていますが、うまく優秀なコンテンツとカフェでの知名度で取り込めば広告収入量は莫大となります。同社のラマラジCEOは、同社がインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)であるとともにコンテンツ・プロバイダーであるという特長を生かす方針を示しています。また、国内事情に精通する地元企業の利を生かして米ヤフー(Nasdaq:YHOO)やグーグル(Nasdaq:GOOG)など同業他社との競争をかわしていくと語っています。実際のところ、シフィの電子メールサービスでは9種類の地方言語と5種類の公用語が利用可能。すでにブロードバンドサービスを開始しており、有料楽曲配信、インド映画の画像ダウンロード、オンラインゲームといった市場への参入が可能です。
売上は過去5年間30~40%前後で増えてきましたが、ずっと赤字でした。
が、ついに採算ラインに乗り、06年2月3日にシフィーのラマラジ最高経営責任者(CEO)がプレスリリースを行い、最終四半期(06年1~3月)のインターネット事業がインド若者層の新規加入者急増などにより、ついに1995年創業以来発の黒字を4半期ベースで計上する可能性が高いと発表しました。このあと株価は急騰しています。最近の加入者増大で初の黒字といってるくらいですから、今後さらに爆発的伸びをしていけばどれだけ黒字を積み上げるか、非常に期待がもてます。一度ここのポータルサイトをご覧いただければ非常にレベルの高いWEB作りに励んでいることがおわかりいただけるのではないでしょうか。オンラインゲーム初の3D技術やエンターテインメントコンテンツはソニーやタイムワーナーと組んでどんどん仕掛けを作り魅力的にしていっています。また、ソニーと組んでインド版American Idol(アメリカのNO.1人気テレビ)の放送もやっていて中々魅力的でした。
→インド系の大富豪もシフィーに大注目してるってホント!?