投資家の注目を受ける製薬業界
開発途上のベトナムではこれからまだまだ薬が売れる!? |
ベトナムの大手農薬企業
厚生省の医薬品管理局によると、8,300万人の人口を持つベトナムでは、一人あたりの医薬品費用は年間12?14%程度上昇しています。2008年には、10億ドルに達する見込みです。またそれに伴って国内産の医薬品生産高も上昇する傾向にあります。2006年では、前年比1.37%増加して、49.71%を占めました。医薬品管理局は、2010年までに国産医薬品が需要全体の60%に応えることを目標としています。しかしながら、こうした展望に対してどの製薬会社にもチャンスがある、というわけではありません。ベトナム医薬品メーカー協会(VNPCA)のドン・ベト・タン会長は、156の国内企業のうち、このチャンスを生かすことができる企業は、ハウザン製薬(DHG)、イメックスファーム医薬品(IMP)、ドメスコ医療(DMC)などごく僅かであるといっています。こうした企業で製造された医薬品の2006年売上高は、およそ3兆ドン(約227億円)に達していますが、全国の製薬会社の売上高からみると実に3分の1に相当してしまいます。こうした背景には、厚生省による医薬品製造管理と保管に関する2つの世界基準(GMPとGSP)の導入通告があります。GMPとGSPの導入がカギに
こうした背景には、厚生省による医薬品製造管理と保管に関する2つの世界基準(GMPとGSP)の導入通告があります。最終的には2008年7月1日から施行されることになるのですが、企業のGMP(製造管理規則)が世界保健機構(WHO)の推奨する基準に満たない場合、或いは医薬品輸出入企業のGSP(保管規則)が基準に満たない場合、企業は医薬品製造と直接輸出入業務をそれぞれ中止しなくてはなりません。そして全国の外資を含む製薬会社 178社のうち、わずか31社がこのGMPのWHO基準を満たしているだけで、またその内資本金に外資を含む企業の数は20社にも上っています。更にこの基準を導入する準備には、資本調達を除いて少なくても2~3年が必要とのこと。投資額も平均300億ドン(約2億2,500万円)程度はかかります。しかし、裏を返せば前述の3社の上場会社はかなり有望という見方もできるでしょうか。
<おわり>
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