暴落中のベトナム株に勝機有り!その2
力なく暴落する株価ボードを眺めている人々。閑散とした証券会社店頭の様子 |
08年 3月 19.39%
08年 2月 15.67%
08年 1月 14.11%
07年12月 12.63%
07年11月 10.01%
07年10月 9.34%
07年 9月 8.80%
ベトナム政府はインフレに対応するために金融引き締めを行っていく一方で、株式市場の安定化を図らなくてはいけないジレンマがあります。以前の中国のように、ベトナムではこれから国営銀行などが上場して資金調達をするところです。したがって、政府としては株式市場を支援するほかに道はないはずです。ところが、最初に出した株価支援策が不発に終わり、抜本的な対策に取り組まないといけなくなったわけですが、インフレを完全に鎮圧してからの対応にするべきだとの意見も聞かれて紛糾。なかなか難しい対応に迫られているところです。少なくとも第2四半期までは金融引き締めの手綱を緩めることはないとのことですから、その間の株式市場対策には限りがあります。そのことを考えると、株式市場が落ち着くにはまだまだ時間がかかりそうです。ベトナム政府は株価の変動を抑えておき、その間にインフレを処理してから株価対策をと考えているのかもしれませんが、インフレ対策には抜本的な対策と長い時間が必要です。一方で需給関係を見ても、これまで積極的に買っていた投資ファンドは大体資金がありませんから買い支えられませんし、世界的な株価下落の中で新興国株も下がり、新たな資金流入の流れができるまでには、こちらも時間がかかりそうです。
ただ、株価の下落によって、割安さはかなり高まってきており、最近では大規模な自社株買いを発表する企業も多くなってきました。ここで思い出すのは1998年のアジア通貨危機前後の最中の中国株(B株)です。当時のB株は現在のベトナム株と同じくらい流動性が少なく、アジア通貨危機の時には業績が、それほどまでに悪くなっていない優良銘柄までたたき売られました。株価は大体高値から5分の1程度になっています。この時に拾っていれば、最終的に儲かったわけですが、この時の投資判断としては、優良銘柄がPER5倍以下、配当利回りが10%以上なら買いだったのです。コレと比べると(高値から5分の1という点に関しても、割安さという点に関しても)今のベトナム株はさらに下落余地はあります。しかし、ある意味、さらなる株価下落があると考えると、バーゲンセールのような株価で買うことができるチャンスもありますので、引き続き株価を見続ける価値はあるのではないでしょうか。
<おわり>
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