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世界中で取引されている「純金」

多くの現物市場と同様、金やプラチナなどの貴金属類も世界の主要都市に市場があり、24時間取引されています。為替のように常に値動きしているとイメージすると分かりやすいでしょう。

執筆者:All About 編集部

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多くの現物市場と同様、金やプラチナなどの貴金属類も世界の主要都市に市場があり、24時間取引されています。為替のように常に値動きしているとイメージすると分かりやすいでしょう。したがって日本での金価格も海外相場とリンクしながら決まります。
 国内価格は円/1グラム単位で発表されていますが、海外相場では1米ドル/1トロイオンス(31.1035g)が基準となっています。そのため、国内の金価格は、円/ドル為替相場によっても変動します。

金相場は上昇傾向に


 2002年以降、金価格はじわじわと上昇を続けており、なかでも2004年以降の上昇率は際立っています。特に2007年の夏以降、急激に値上がりし、今年2008年3月には1オンスが1000ドルを初めて突破するなど、激しく上昇。その背景には、世界的な金融不安という状況に加え、以下のような3つの要因があるといわれています。
(1)原油価格高騰によるインフレ傾向
(2)サブプライムローン問題によるドル安の進行
(3)新興国の経済成長による需要の拡大
 また、ペーパー資産から現物資産である金の市場へ機関投資家のマネーが流入し、金相場は上下しながらも、高止まりしているというのが現状です。

今後の相場のトレンドは?

 
 それでは、今後の金相場はどのように動いていくと考えられているのでしょうか。
 専門家の見解では、「現状、機関投資家のマネー流入という側面もあるが、長期的に大幅に下落することはまずない」で一致しています。
 というもの、原油価格はこのところ落ち着きをみせているもの、世界的なインフレ傾向は変わりありません。また、インドや中国、ロシアといった新興国も依然として経済成長を続けており、資産・資源として、「純金」への需要は高まっています。
 つまり、金価格を押し上げている3つの要因は、今後も容易に変わりそうにないことから、金相場は高値で推移すると予想されているのです。

【嘉屋 恭子】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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