カードの特典を享受できない専業主婦!
不況風が吹き荒れるいま、専業主婦がもっとも利用しているのは、スーパーのカードでしょう。セゾンカード、オーエムシーカード、イオンカード、アイワイカード、丸井のエポスカードなど、それぞれポイント付与や毎月のお客さま感謝デーで割引になるので、その特典を上手に使って苦しい生活を何とか凌いでいます。しかし、すでにカードを持っている専業主婦は幸運といえるでしょう。その一方で、これからスーパーでお得を取ろうと考えている専業主婦は大変です。収入がないので、クレジットカードへの入会ができない恐れがあります。そうなると、お店に行ってもカードはありませんから、いつもニコニコ現金払いで、ポイントも貯まりません。割引を受けることもできません。カードを駆使してお得を追って走り回っている有職主婦に比べると経済的にも大きな差をつけられてしまいます。個人消費を冷え込ませるだけの総量規制!
たとえカードを持てたとしても、専業主婦(年金生活者、学生等無収入者)については、30万円程度の与信枠しか付与されません。利用限度額の引下げという「総量規制」が実行されると、お客様感謝デーに応じて、複数の流通系カードを使い分けるという賢い主婦の節約術も使えなくなります。生活費支払いのカード利用の4割を占める専業主婦の与信枠が大幅に縮小すると、当然、小売店の売上も大きく落ち込み、我が国の個人消費は一層冷え込むことになるでしょう。また、カードをすでに持っている人も更新時には問題が発生します。それまで優良会員で高い与信がついていた人も一律規制のため与信額がかなりダウンしそうです。とくに専業主婦は、6割超が50万円以上の与信があるため、30万円までダウンすれば大問題になります。専業主婦は自分のカードで趣味のものも買えない、自分のカードで旅行もできない、自分のカードでちょっとした贅沢もできない、そんな事態に追い込まれそうです。
家族カードで凌ぐしかないか!
この結果、全般的に専業主婦がカードで買い物することが難しくなっています。カードを持てなくなるからお得をとることができない。家計はますます苦しくなるでしょう。あとは専業主婦は、夫のカードの家族会員になるという方法があります。夫にゴールドカードをもたせて自分は年会費無料の家族カードをもつというやり方です。ただし、だんなさんに自分のカード利用は筒抜けになりますが、それは覚悟しましょう。