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ゆうちょ銀行、他行振り込み可能?

いまや、銀行間の提携のみならず、銀行とコンビニなどの提携も進み、日本全国どこにいても、現金の引き出し、振り込みなどで困ることは、ほとんどなくなりました。ただ、ゆうちょ銀行に関しては、民営化後、提携が進むなかで、ほかの金融機関と異なる手続きが必要になることもあります。

伊藤 加奈子

執筆者:伊藤 加奈子

貯蓄ガイド

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振り込み元と振り込み先の組み合わせで異なる手続き


通販の代金決済、ネットオークションの決済、家賃や駐車場代、子どものへの仕送り・・・・・・。さまざまな生活の場面で振り込みをします。今では、わざわざ銀行の窓口に出向くことなく、自宅や出先でもネットバンキングやモバイルバンキングで決済できるようになっています。自分が日ごろ使っているメインバンクとは異なる振り込み先でも戸惑うことはないでしょう。

また、ネットバンキングやモバイルバンキングなら、振り込みにかかる手数料も窓口よりも安く済み、金融機関によっては、取引内容によって割引や月数回までは無料といったサービスもあります。しかし、振り込みにかかる手数料は、ATM時間外の現金引き出しよりも総じて高いため、どんな方法がもっとも安くなるのか、自分のメインで使っている銀行の特典や仕組みは十分理解しておきたいところです。

なかでも、ゆうちょ銀行の場合、基本的には本支店という概念がなく、全国一律のサービスが受けられるという点において、特に地方では、民営化前の取引から、現在もメイン口座にしている人も少なくないでしょう。ただ、他の銀行とは異なり、振り込みに関しては、銀行名と口座番号、名義だけでは振り込みができないことがありますので、注意が必要です(最後の章で説明します)。

ゆうちょ銀行の以下の3つの送金パターンを説明していきましょう。

1.ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への送金
2.ゆうちょ銀行から他の金融機関への送金
3.他の金融機関からゆうちょ銀行への送金


1.ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への送金

一般の銀行で言うところの、同じ銀行内の本支店間での振込、振替にあたります。ゆうちょ銀行間では、通常払込み、電信払込み、電信振替の3つの方法があります。通常払込みは、現金(またはATMで自分の口座から)を相手の振替口座に入金することで、入金まで時間がかかります。電信払込みは、現金(またはATMで自分の口座から)を相手の総合口座や振替口座に即座に入金すること。電信振替は、自分の口座から相手の口座へ振り替えること。払込みに関しては、5万円未満、5万円以上で手数料が異なるほか、窓口とATMで手数料が異なります。振替は無料で使える回数に制限があります。

双方にゆうちょ銀行の口座があれば、ATMかゆうちょダイレクトの電信振替にすれば、一定回数までは無料なので、お得です。子どもへの仕送りなどで毎月使う家庭は、これがベストです。
払込み・振替の料金

払込み・振替の料金




2.ゆうちょ銀行から他の金融機関への送金


ゆうちょ銀行から他の金融機関へ振り込む場合は、一般の銀行と変わりはなく、窓口のほかATM、ゆうちょダイレクトが利用できます。ただし、現金での取り扱いはなく、口座(総合口座、通常貯金、通常貯蓄貯金、一般口座)からの振り込みに限ります。

一般の銀行やネット銀行では、残高など取引内容によっては、月数回までは振込手数料が無料、というケースもありますが、ゆうちょ銀行はこうした特典がなく、一律、下表のように振込手数料がかかります。
振込みの料金

振込みの料金



3.他の金融機関からゆうちょ銀行への送金


他の金融機関からゆうちょ銀行へ振り込む場合は、まず、振込先の店名、預金種目、口座を確認する必要があります。ゆうちょ銀行の口座番号は、「記号・番号」で一般の銀行とは異なるからです(下図参照)。

ゆうちょ銀行特有の「記号・番号」

ゆうちょ銀行特有の「記号・番号」



一般の銀行間であれば、相手の指定銀行、支店名、普通預金か当座預金かを確認し、口座番号、名義人を指定すれば、振り込みができますが、ゆうちょ銀行の場合は、「記号・番号」を読み替える必要があるのです。


たとえば、

【店名】008(読み ゼロゼロハチ)
【店番】012
【預金種目】普通預金
【口座番号】01234512

という具合に「記号・番号」ではなく、一般の銀行のような振り込み用の情報が必要なのです。

ゆうちょ銀行の通帳(通常貯金・通常貯蓄貯金)に振込用の店名・預金種目・口座番号を記載してもらっていれば、その情報に基づいて振り込みができます。不明の場合は、窓口や電話で確認するか、ゆうちょ銀行のサイトで確認することができます。

他の金融機関からゆうちょ銀行への振り込みにかかる手数料は、各金融機関によって異なります。

マイナス金利政策以降、ゆうちょ銀行に限らず、各金融機関では、振込手数料やATM時間外引き出し手数料など、改定の動きがあります。無料になる条件変更もありますので、最新の情報をキャッチアップして、ムダな手数料を払わないようにしたいものです。


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